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テクノロジー、eコマース担当ライター。

Drew Angerer / Getty Images

テック系スタートアップのCEOたちはこれまで、減速するIPO市場を背景に上場のタイミングを探ってきた。そうした中、市場が再び活況に転ずる兆しがようやく見え始めてきた。クラウド通信のTwilioが6月23日、ニューヨーク証券取引所に上場。初日終値が公募価格を大きく上回ったのだ。

Twilioは、開発者がアプリケーションに埋め込むための音声通話ツールをクラウドベースで提供するスタートアップだ。同社の株価は取引初日に公募価格の15ドルを90%以上上回り、ジェフ・ローソンCEOや投資家たちにとって最高のスタートとなった。この結果は、長らくIPOを模索してきたシリコンバレーの非上場企業にも大きな影響を与えるだろう。

株価はIPO初日に約2倍に急騰

「多くのスタートアップはここ数ヶ月、IPOすべきかどうか議論を重ねてきた。Twilioの上場により他の優秀な企業にもIPOへの道が開け、自信を深めることができた」とバッテリー・ベンチャーズでパートナーを務めるロジャー・リーは話す。

テック系企業のIPOは今年に入り、セキュアワークスとアカシアコミュニケーションズの2社に限られるが、TwilioのIPOによって流れが大きく変わるかもしれない。市場情報を提供するIpreo によると、ベンチャーキャピタルが出資したスタートアップで今年に入って上場申請を行ったのはTwilioが最初で、テクノロジー企業で上場初日にIPO価格レンジを上回ったのは2015年12月に上場したAtlassian以来だという。

最近ではBoxやSquareのようにIPO直後に株価が上場前の評価を大きく下回るケースが相次ぎ、テクノロジー系スタートアップの実力に対して疑問を呈する声が高まっていた。Twilioの場合、上場初日の結果だけを見れば、投資家の不安を払拭するのに十分なパフォーマンスだった。

公募価格の15ドルは、T. ロウ・プライスをはじめ、Twilioの投資家らが出資した際の株価を大きく上回る。取引き初日は28.79ドルまで上昇し、時価総額は20億500万ドル(約2052億円)に達した。

Twilioの最大の株主であるベッセマー・ベンチャーズのパートナー、バイロン・ディーターは今回のIPOを「明るい兆し」と表現し、楽観的になり過ぎるべきではないと指摘しつつも「優れたスタートアップはIPOを真剣に検討し始めるべきだろう。9月5日のレイバー・デー過ぎには、数多くの企業が3Qか4Qでの上場を目指していることを予想している」と話す。

ディーターはBoxにも投資しており、TwilioはBoxの失敗から多くのことを学んだと指摘する。Boxは2014年3月に上場申請を行ったが、経済環境の悪化を理由に2015年1月まで上場を延期した。Boxの財務内容は既に公表されていたが、投資家やジャーナリストらの間で同社の経営をめぐる疑念が高まった。

編集=上田裕資

 

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