企業文化も成長率維持に役立っている。モカディは「文化が戦略を食う」という格言を守っている。どんな戦略も、企業文化がまずければ台無しだ。同社の指導部は、従業員にとって最善のことをすることで、従業員も企業にとって最善のことをしてくれることを理解している。
つまり、すべては順調のようだ。しかし果たして、サイバーアークの現在の株価は、同社の成長の可能性を完全に反映しているのだろうか--。その答えはイエスだ。もしかしたら、それ以上かもしれない。
2014年9月の上場以降、サイバーアークの株価は年率45%と、収益成長率と同率で上昇している。だが株価収益率(PER)は64と、収益成長率を上回る。国際金融情報会社トムソン・ファーストコールは、今後5年のPEG(PERを予想収益成長率で割ったもの)を2.14としている。
これだけ評価が高く、業績予想も引き上げられていることを考えると、四半期決算が市場予想を下回った場合、短期的には株価は深刻な打撃を被ることになるだろう。だがもしもサイバーアークが市場予想を上回る業績を達成し、ガイダンスを引き上げることができたら、株価はまた上昇することになるのだ。