あなたは良い上司? ダメなボスぶりを判断する3つの基準

PhotoAlto/Ale Ventura/gettyimages

誰かの上司でいることは、簡単なことではない。「自分は上司としてどうなのか?」と不安になるのは、ごく普通のことだ。残念ながら、この点に関して明確な指針となるような基準は、これまでのところ作成されていない。

しかし、上司としてのあなたを簡単に評価する方法はいくつもある。見過ごしてしまいがちな、ダメなボスぶりを示す3つの「警告サイン」を紹介しよう。

警告サイン1. 部下と一緒に仕事をする時間が少ない

従業員が上司とやり取りをしながら一緒に仕事をする時間を調べてみると、中央値にあたるのは週当たり3時間となる。これは、最善の業績を上げるのに必要とされる時間のわずか半分だ。

これまでの調査によると、直属の上司と週に6時間一緒に仕事をしている従業員は、同1時間しか一緒に仕事をしない人たちと比べ、上司に触発される割合が29%高く、仕事への熱中度が30%高く、革新性とやる気がそれぞれ16%、15%高いことが分かっている。優秀な部下と一対一で向き合う時間を増やせば、直接指導することができるだけでなく、あなたの仕事を手伝ってもらえるようにもなるだろう。

また、「一日管理職」制度を設けてみるのも一案だ。部下の自律の精神を高め、管理職の役割への理解を深め、自分の後を受け継ぐ存在になり得る人材を育てることにもなる。

ただし、より良い結果を得ようとして、やり過ぎになってはいけない。調査の結果、週当たり6時間以上にわたって自分と一緒に仕事をさせようとすれば、逆効果になることが分かっている。

警告サイン2. 悪いニュースを最後に聞くのが自分

仕事において、何か悪いことが起きるのは避けられない。顧客を落胆させたり、締め切りに間に合わなかったりすることもある。だが、問題発生の知らせを受けたときの対応を間違えば、その後あなたには、トラブルが起きてもそれが報告されなくなる。それは、問題が起きること以上に良くないことだ。

一般的に、問題をもみ消したり否定したりするよりも、何がうまく行っていないかを把握し、解決できるリーダーの方がキャリア上の“生存率”は高い。悪いニュースは聞きたくないかもしれないが、それでは優れた上司にはなれない。
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編集 = 木内涼子

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