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Commentary on politics & policy from Forbes’ Opinion Editor.

Andrew Renneisen / Getty Images

米大統領選で共和党の候補者を目指すテッド・クルーズは、4月5日に行われたウィスコンシン州の予備選で勝利を収めた。これは、延々と伝え続けられるニュースのなかのある一日、あるいは(各候補の)「勢い」の問題にとどまる出来事ではない。

クルーズはこの日、わずか数週間前には不可能とみられていたことを成し遂げた。共和党全国大会でドナルド・トランプが敗北を喫する可能性を、大きく高めたのだ。理由を説明しよう。

WEBメディアのファイブサーティエイト(FiveThirtyEight)などが、「アナグマ州」(ウィスコンシン州のこと)ではトランプが代議員25人を獲得するとの予想を伝えたのは2週間前のこと、そのときの状況と比べると、大きな変化が起こった。トランプが持ち直す可能性はあるものの、共和党の主流派がようやく、クルーズ支持でまとまり始めたということかもしれない。

次なる戦いの地はニューヨーク

4月中の残りの戦いは、トランプの牙城ともいえる北東部の各州で実施される。4月19日には出身地のニューヨークで、そして26日にはコネチカット、デラウェア、メリーランド、ペンシルベニア、ロードアイランドの各州で一斉に予備選が行われる。ファイブサーティエイトは、トランプがこれら6州で代議員の61%を手中に収めると予測している。

ここで重要なのは、トランプは4月中に行われるすべての予備選で、勝ち続けなくてはいけないという点だ。さもなければ、情勢は悪化の一途をたどり始めることになる。5月に予備選を行うインディアナ、ワイオミング、オレゴンの3州はクルーズ支持に傾く可能性が高い。

最終的な獲得代議員数の見通しは、一州の結果が出るごとに確実性を増していくが、現時点では、トランプが指名獲得に必要な1,237人を確保できる可能性は低い。

特別代議員はどう影響する?

共和党には、100~200人の「特別代議員」がいる。全国党大会で行われる決戦投票まで、どの候補の支持に回るかを決めなくてもよい人たちだ。つまり「理論的には」、トランプが指名獲得に必要な代議員数まであと70~75人という状況で決戦投票に臨めば、これらの特別代議員の支持によって、共和党候補の座を勝ち取ることもあり得るということだ。

しかし、特別代議員はほぼ全員が共和党幹部。クルーズ支持派だ。彼らがトランプによる「ハイジャック」を支援するとは考え難い。クルーズはウィスコンシンでの勝利宣言の中で、「予備選でも全国党大会でも、代議員の過半数を獲得するのは自分だ」と主張している。

候補者3人中「第4位」の候補

和党の候補者指名争いはすでに、3人の戦いとなっている。だが、オハイオ州知事のジョン・ケーシックは現在、獲得代議員数で第4位だ。3月15日に選挙戦からの撤退を表明したマルコ・ルビオの方が、ケーシックより多くの代議員を獲得している。

ケーシックは、全国党大会までトランプとクルーズの勝負がつかなければ、最終的には自分に流れる票が増えると踏んでいるようだ。しかし、そうなる可能性は極めて低い。共和党の現行規則の下では、党の大統領候補として指名を受けるためには、少なくとも8州で代議員の過半数を獲得していなければならない。ケーシックが過半数を得ることができたのは、地元オハイオ州のみなのだ。

トランプの指名獲得の条件とは

世論調査では、トランプはニューヨーク州でほかの候補に大差を付けてリードしている。同州では期待以上の結果を収めることができるかもしれない。いや実際には、トランプはクルーズの勢いを削ぐために、そして最終的に1,237人以上の代議員を獲得するために、同州では大勝する必要がある。

ケーシックもクルーズも、地元では納得のいく勝利を収めた。最終的に勝つためには、トランプもこの点で、ライバルたちと同様でなくてはならない。

編集 = 木内涼子

 

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