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産業イノベーションと世界の自動車産業に関する執筆を担当。

lumen-digital / Shutterstock

米国のミレニアル世代(18~34歳)について言われてきたことのひとつは、「車や運転に関心がない」ということだ。彼らが興味を持つのは(車で出かけて)友だちと集まったり、年上の世代が言うところの「社交」を楽しんだりすることではなく、スマートフォンやソーシャルメディアだと考えられてきた。さらに、運転免許を取得する若者の数は年々減少している。

こうしたことから、自動車メーカー各社は心配を募らせてきた。だが、実のところミレニアル世代は、車が欲しくない訳ではなかったようだ。不完全雇用(意に反してパートタイムで就業する状態)や失業中の人、負債を抱える人、親と同居の人が多く、購入する経済的な余裕がなかっただけなのだ。

さらに、ウーバーやリフトなどのシェアリングサービスも利用が可能であるため、車の購入は彼らにとって、最優先に考えるべきことではなかったということだ。

また、運転免許を取得する若者は確かに減少してきた。ミシガン大学の調査によると、19歳の若者で車の運転免許を持っていた人は、1983年には87%だったものの、2014年には69%となった。20代で免許を持っている人の数は、同じ期間に13ポイント減少した。しかし、専門家らはこの理由として、免許証の取得基準が厳格化されたことを挙げている。

もともと関心はあった?

ミレニアル世代の車に対する態度には、変化がみえ始めたといえる。この世代も年齢を重ね、より良い仕事に就く人、ローンを完済する人が現れ始め、そして家庭を持つ人も増え始めた。遅ればせながらこの世代もようやく、車の購入に対する関心を明確にみせるようになったのだ。

調査会社JDパワーによると、米国の人口に占める割合が最も多いミレニアル世代は昨年、合計約400万台の車またはトラックを購入した。年齢層別でみると、ベビーブーマーに次いで購入台数が多い世代となっている(ただし、JDパワーの定義では、ミレニアル世代は2015年に21~38歳になった人たち)。例えば、ゼネラル・モーターズ(GM)は34歳以下の顧客が販売数の20%となり、2010年から5ポイント増加した。

こうした変化を受け、メーカー各社は若い世代の間での人気の高さを競い合うようになっている。だが、最も注目すべき重要な点は、ようやく自動車市場で存在感を示すようになったこの世代のニーズや好みが無視できなくなったと同時に、彼らに人気の車はそのまま、米国市場全体でみた場合に人気の車でもあるということだ。

実は、車に求められるものは年上の世代の間でも、ミレニアル世代の間でも大きく異なってはいない。調査会社Polk/ HISオートモーティブによれば、以下に示すミレニアル世代に人気の上位10モデルは、全世代での販売数ランキングの上位に入るモデルと一致する。

シボレー シルバラード
フォード F-150
ダッジ ラム 1500 ピックアップ
ホンダ シビック、アコード、CR-V
トヨタ カローラ、カムリ、Rav4
日産 アルティマ

いずれにしても、自動車購入者の全体にミレニアル世代が占める割合は、2015年には28%となった。この世代の要望やニーズを無視するメーカーは、いずれも愚かだといえるだろう。

編集 = 木内涼子

 

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