イノベーターに占める女性、アメリカ生まれのマイノリティ(社会的少数派)の割合は極めて少なく、それぞれ12% 、8%。アメリカ生まれのイノベーターのうち、アフリカ系アメリカ人はわずか0.5%にとどまる。一方で注目すべきことに、外国生まれの女性イノベーターは、アメリカ生まれの女性より5%多かった。
「女性とマイノリティの割合の少なさは非常にはっきりしていることだ」とアトキンソンは指摘。このギャップの克服については「大学や企業が取り入れることができるベスト・プラクティス事例はたくさんある。それをもっとうまくやらないといけない、というだけのことだ」と彼は語る。
アメリカのイノベーターに関する主な発見事項にはこのほかに次のようなことがあった。
・イノベーターの半数は、大学の学部生時代に何らかの種類のエンジニアリングを専攻している。
・90%超がSTEMの分野で学士号、55%が博士号を持っている。
・イノベーターの5分の4が、少なくとも1つの修士号または博士号を持っている。
・60%近くの民間セクターでのイノベーションは、従業員数500人超の企業で起きている。また、16%が従業員数25人未満の企業で起きている。
・約20%が、イノベーションはコラボレーションのおかげであるとしており、50%が官民パートナーシップから生み出されたと回答している。
・調査対象となったイノベーションの5分の2以上がすでに上市されており、その中で25%のイノベーションが、総売上2,500万ドル以上をあげている。