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I write about economic and social trends in China. @johannylander

Dariia Baranova / Shutterstock

ワイヤレス活動量計を製造販売するフィットビット(Fitbit)と、小型の防水・防塵ビデオカメラを販売するゴープロ(GoPro)は、まったく異なる事業を行っている。フィットビットは健康管理のためのウェアラブル活動量計。一方のゴープロは、「HERO」モデルのアクションカメラなどを製造する。

だが、両社には共通点が一つある。市場に投入されて間もない商品やサービスをいち早く入手する人たち(アーリーアダプター、初期採用者)やテクノロジーに関心の高い人たちの間に、「ファッション」と「流行」を追うという現象をもたらしたことだ。これらの人たちは、両社の製品が日常生活をどのように変化させ得るかという点に魅了されている。そして、両社の上場以来、ファッションや流行という視点を重視する姿勢は、投資家らの間にも広がっている。

問題は、その2つの新たな視点がいまだ「転換点」を超えられずにいることだ。つまり、その人気が「アーリーアダプター」の次に新たな革新的商品・サービスを取り入れる人たち(アーリー・マジョリティ、前期追随者)の間に広がっておらず、大量消費市場に浸透できていないという点だ。

これは、単に時間の問題なのだろうか。あるいは、両社が狙う市場の本質と関わる何か根本的な問題なのだろうか?

恐らく、その両方の問題があるといえるだろう。「転換点」に到達するには適切な背景が必要だ。その背景は、製品が「アーリー・マジョリティ」に魅力を感じさせる条件と状況がそろって初めて生まれる。

例えば、健康に対する認識の高まりはいずれ、大量消費市場にフィットビット製品を浸透させることになるかもしれない。そして、ドローン人気の高まりは、市場におけるゴープロ製品の勢いを増す可能性がある。

どちらの変化にも、時間がかかる。そして、テクノロジー産業にとって時間は非常に重大な要素だ。類似した、あるいは代替となる製品との競争が、「転換点」到達への道のりを長引かせたり、脱線させたりすることもあり得る。

実際に、両社の製品は直接・間接的な競争にさらされている。フィットビットはアップルやサムスン、シャオミ(小米科技)などと激しく競い合い、ゴープロはスマートフォンに搭載されるカメラとの競争がある。

そうだとすれば、両社にはもう一つの共通点がある。どちらも飽和状態に近づくニッチ市場で戦っており、今後も戦い続けるという点だ──そして、それは決して転換点を超えることのない戦いかもしれない。

編集 = 木内涼子

 

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