アップル Macの次期OSにSiriの音声アシスタントを搭載へ

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今年秋に発売予定のMacのOS「OS X 10.12」にSiriが搭載されそうだ。ニュースサイト9TO5Macによると、SiriのMacへの搭載はこの4年間テストが続けられてきた。SiriのアイコンはメニューバーのSpotlightサーチと通知センターの隣に設置され、クリックすると有効になる。また、キーボードのショートカットでも起動できる。Siriの動作設定は、システム環境設定からも変更可能だ。

デザイナーのマイケル・スティ―バーが作成したモックイメージでは、アイコンがクリックされると、透明なSiriのコマンドセクションがスクリーンの右上部に表示されている。コマンドセクションはユーザーの音声に反応し、カラフルに揺れ動く。SiriのMacへの搭載方法はテストが続いているため、インターフェイスは今後変更される可能性がある。

Macには“Hey Siri”の機能も装備される。ユーザーはiPhoneやiPadと同じように“Hey Siri”と呼びかけるだけでボイスアシスタント機能を起動できる。この機能はマイクロソフトのウィンドウズ10のオペレーティングシステム“Hey Cortana”と同じ様に作動する。米国では昨年12月、アップルは“Hey Siri”に特化したコマーシャルを放映した。

Siriは元々、iOS向けアプリとして開発され、その後アップルが2010年4月に買収した。買収額は1億5,000万ドル(約170億円)から2億5,000万ドル(約280億円)だったと推定されている。アップルは2011年に発売したiPhone 4SからSiriの搭載を始め、現在はiPod Touch、アップルウォッチ、Apple TVなどの新製品に導入されている。

“Fuji”のコードネームを持つ OS X 10.12はユーザーインターフェイスのマイナーチェンジが行われる予定。詳細は今年6月のアップルの開発者会議WWDCで発表される見通しで、ダウンロードが可能になるのは9月か10月になりそうだ。

編集=上田裕資

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