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デンマークは働きやすい国のランキングで常に上位にランクインしている。個人や経済的自由度を尊重する、ワークライフバランスの取れた透明性の高い社会を実現しているからだ。社会福祉制度が充実しており、階級の区別のない平等な社会をよしとするカルチャーが根付いている。
こうした国で起業家精神が育つのは難しい。だが、デンマーク人の働き方にスタートアップ企業が学ぶべきことが4つある。

1.  チームワークを重視する
デンマークの会社では社員同士を競わせるよりチームワークに重きを置いている。もちろん上司や役員に気に入られたいという無意識の競争はあるが、それが他の国のように厳密な評価制度として確立されていないのだ。おかげで職場はあまりストレスもなく、互いに協力しやすい環境になっている。少人数のスタートアップ企業では、社員の苛烈な競争を煽って険悪なムードを作り出すより、デンマークを見習ってチームワーク重視でいくほうがいい。

2. フラットでヒエラルキーのない組織
デンマークでは、上司も部下も並んで昼食をとることが多い。これは仕切りや壁のないオープンプランオフィスがほとんどだということとも関連している。ノックするドアはなく秘書もいない。上司に用があれば近づいていって肩を叩けばいい。ヒエラルキーのない空間では、上から下への情報の流れもスムーズになる。平等に重きを置く社会ではひとりひとりが尊重される。こうしたことが、役職に関係なく会社全体のことを考えて見解や意見を示すことにつながっているのだ。

3. 自主性を重んじる
チームワークと並んで、デンマークでは自分自身で考えて自主的に動くことが重視されている。例えば仕事に支障がなければ就業時間に歯医者に行っても構わない。自分の判断でフレキシブルに時間を使えることで、社員は自分が信頼されており尊重されているという意識をもつことができる。また、社員には自分の担当以外の分野でも、問題点を指摘したり、より会社を良くするための提案をすることを奨励している。そうすることで自分も会社と利害を共有する存在であることを認識し、誰でも意見を聞いてもらえるのだという意識が生まれるのだ。

4. 思いやりのあるマネジメント
デンマークでは失業手当が手厚いので、企業は社員を繋ぎ止めるためより良い職場環境をつくることに力を注ぐ。そのためには経営側が社員ひとりひとりをちゃんと気にかけているかが問われる。あなたは部下の恋人や配偶者の名前を言えるだろうか?  子供がいるかどうか知っているだろうか? そうでなければ彼らの心はつかめない。

ひとりの人間として社員に対峙すること。それは別にヒエラルキーをなくすという意味ではない。社員は皆、最終的に決断を下し責任を取るのは上司であることを認識している。だがひとりの人間同士としての関係は対等であるべきだ。そうした関係を築けない上司をデンマーク人はさっさと見捨て、次の職場に移っていく。

編集=速水由美

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