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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Marina Bolsunova / Shutterstock

音楽業界ではCD売上の停滞が伝えられるなか、アナログレコードの復権が目覚ましい。米国でのレコードの売上は10年連続右肩上がりで、2015年には前年度の919万枚から1192万枚に成長した。レコードアルバムの売上は米国で販売されるアルバム全体の5%を占めている。

昨年最も売れたレコードアルバム1位はアデル、2位はテイラー・スウィフト。この2名だけを見ると、CDアルバムとあまり変わらないが、3位以降には意外な名前が並んでいる。

テイラーに続く第3位は、なんとピンク・フロイドの『狂気』だ。1973年リリースのこのアルバムは、ビルボードのアルバムチャートの常連で、2015年には5万枚のLP盤を売り上げた。続く4位はビートルズの『アビイ・ロード』、第5位はマイルス・デイビスの『カインド・オブ・ブルー』。いずれもリリースから数十年が経過しているが、売上枚数は共に5万枚に迫った。

それでは、一体誰がアナログレコードを買っているのだろうか。ラジオで流行りの音楽を楽しむ若者か、それとももう何年もレコード店でレコードを買い続けている、より上の世代か。多分、答えはそのどちらでもあり、またそれ以外でもある。アークティック・モンキーズの『AM』や、アラバマ・シェイクスの『Sound & Color』など新たにリリースされたロックのアルバムや、インディーズの大物、スフィアン・スティーヴンスの『Carrie & Lowell』もトップ10入りを果たした。

2015年「最も売れたレコード」トップ10は、CDやストリーミングを含めた「全てのアルバム」トップ10よりはるかにバラエティーに富んでいて面白い。「全てのアルバム」には、ジャスティン・ビーバーやドレイク、メーガン・トレイナー、サム・スミスなども入る。彼らは皆ラジオでも人気のアーティストだが、アナログレコードのファンの心をつかんでいるとは言い難い。

レコードを好んで購入する人々は、本当に音楽を愛しているようだ。ただ、ラジオで流れていたからという理由でiTunesから音楽をダウンロードするタイプではない。真の音楽好きは同じ楽曲により高い代価を支払う。その多くはオンラインストアではなく実際に店舗に足を運んで購入することを好む。今後もこの傾向が続けば、ビートルズや他の往年のスターが再び「2016年最も売れたレコード」ランキングに名を連ねることになるかもしれない。

2015年、米国で最も売れたレコードアルバム
1. アデル/ 25
2. テイラー・スウィフト/ 1989
3. ピンク・フロイド/ DARK SIDE OF THE MOON
4. ビートルズ/ ABBEY ROAD
5. マイルス・デイビス/ KIND OF BLUE
6. アークティック・モンキーズ/ AM
7. スフィアン・スティーヴンス/ Carrie & Lowell
8. アラバマ・シェイクス/ Sound & Color
9. ホージア/ ホージア
10. サウンドトラック/ ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

※データ出典元:ニールセン

編集=上田裕資

 

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