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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

iDesign / shutterstock

あなたは野球をプレイしていて、バッターとして打席に立ち、ピッチャーの投球を待ち構えている。
ピッチャーは投球フォームから腕を振り、ボールが手から離れる。球種、コースを見極めたあなたはボールを打ち返す体勢をつくるーー。

実はこのとき、「ボールのコースを見極めた」とあなたが感じるよりも先に、
脳はボールを知覚し、あなたが感じたより0.5秒先に脳から全身にバッティングフォームをつくる司令を送っている。

ベンジャミン・リベットが2005年に著した『マインド・タイム』で語られているのは、そんな、知覚から意識が生まれるまでに生じる時間の関係。
つまり、私たちが見聞きしたと意識している世界は、0.5秒前の世界。そして自らの意識で起こしている(と自分が思っている)行為は0.5秒前の世界に反応しているのだ。

0.5秒という時間は、口で素早く12345、とつぶやけるほど十分に長い時間だ。にもかかわらず、このタイムラグに私たちが気づかないのはなぜか?
それは、行為のあとで知覚→行為の時間的整合性を脳が整理しているから。

瞬時の判断、即座の行動は、その多くの部分において無意識により成される。しかし、その行為に対して自分自身の意思はキャンセルもできるのだとリベットはつづる。

さて、あなたの腕時計は、いま何時何分何秒を指していますか?


mindtime

『マインド・タイム脳と意識の時間』(2005)ベンジャミン・リベット著、下條信輔訳。岩波書店。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の生理学者にして医師であるベンジャミン・リベットが、脳や意識を巡るさまざまな仮説を、自らの研究や実験データとともに論評する。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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