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Photograph by Jan Buus

Forbes JAPANでは、「日本の起業家ベスト10」の選定とともに4つの特別賞を設けた。「ビジネスモデル賞」「経営者賞」「成長ポテンシャル賞」「社会貢献賞」である。これら4つの特別賞も「日本の起業家ランキング2016」と同様に、ランキング評価委員会のメンバー8人の投票によって決定された。


【ビジネスモデル賞】
「スマホ時代」を象徴する成長モデル

1 山田進太郎 メルカリ
1 玉川 憲 ソラコム
3 梅田優祐、新野良介 ユーザベース

ビジネスモデル賞には、ランキング1位の山田進太郎(メルカリ)、9位玉川憲(ソラコム)の2人が選ばれた。3位には梅田優祐と新野良介(ユーザベース)が入り、時代を反映するビジネスモデルを構築し、それを成長させた点が注目された。

【選考理由】
メルカリの山田進太郎は、スマートフォン・ファーストの時代にC2C(個人間)取引のフリーマーケット・アプリでダントツのシェアを獲得しているだけではなく、グローバル展開も着実に進めている。さらに、C2C取引ベースの安定課金モデルを確立し、さらに支払いポイントプログラム的要素を導入することでユーザ ーを増やした。こうしたキャッシュフロー観点で構築された秀逸なビジネスモデルも高く評価された。ソラコムの玉川憲は、今年9月末に発表した「IoT向けプラットフォーム」が注目された。IoT市場の成長が見込まれる中、創業1年目でNTTドコモ、米アマゾン・ドットコムとタッグを組んだことと、海外展開も視野に入れたビジネスモデルが評価された。


【経営者賞】
構想力と経営チーム力で「実績」残す

1 山田進太郎 メルカリ
2 鈴木 健、浜本階生 スマートニュース
3 関山和秀 スパイバー

経営者賞には、ランキング1位の山田進太郎(メルカリ)が選ばれた。2位には鈴木健と浜本階生(スマートニュース)が、そして3位には関山和秀(スパイバー)が入り、経営者としての構想力や経営チーム力が評価された。

【選考理由】
メルカリの山田進太郎は、日本のIT業界にはまだ数少ない連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としての経験を最大限に活用して「垂直立ち上げ」を成功させ、国内のみならず、海外の市場でも実績を残した経営手腕と、着実に売り上げや利益をあげることへの高いコミットメントが、特に評価された。「スマートフォン×C2C×Eコマース」という、まだ顕在化こそしていないが、確実に成長が見込める領域のプロダクトを短期間のうちに市場に浸透させたことは注目に 値する。今年に入ってからも、起業経験者をはじめとする優秀な人材を経営チームや組織に加え、豪華といってもよいほどの経営陣をそろえた。それを実現させてしまう高い求心力も同時に評価された。


【成長ポテンシャル賞】
世界で戦うメガベンチャーへの期待と課題

1 梅田優祐、新野良介 ユーザベース
2 玉川憲 ソラコム
3 山田進太郎 メルカリ

成長ポテンシャル賞はランキング4位の梅田優祐と新野良介(ユーザベース)、玉川憲(ソラコム)が受賞した。3位には山田進太郎(メルカリ)が入った。この1年の好業績に加え、今後の事業展開への期待が評価された。

【選考理由】
ユーザベースの梅田優祐と新野良介は、企業向け情報プラットフォームサービスである「SPEEDA」が、金融機関だけでなく、他業界にも採用されシェアを拡大、収益性を高めた。一般向けのソーシャル経済ニュース「NewsPicks」も、ネイティブ広告と有料購読、 二つの収益源の相乗効果による収益の急拡大に期待がかかる。同時に、B2BとB2Cの2つのサービスを連携させる、その希有なコンビネーションモデルも評価された。ソラコムの玉川憲は、成長が期待されているIoT市場における、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)的な存在になれれば、国内市場に加えグローバル市場も狙えるため、一気にメガベンチャーになりうる点と、玉川氏のAWS日本法人立ち上げの経歴なども評価された。


【社会貢献賞】
「社会貢献」を事業に繋げた「高い志」

1 杉江 理 WHILL
2 本蔵俊彦 クオンタムバイオシステムズ
3 松田雅也 八面六臂

社会貢献賞はランキング3位の杉江理(WHILL)が受賞した。2位には本蔵俊彦(クオンタムバイオシステムズ)が入り、3位には松田雅也(八面六臂)が入った。社会貢献を事業化した手腕が評価されたかたちになった。

【選考理由】
WHILLの杉江理は、「100m 先のコンビニに行くのをあきらめる」という、 ひとりの車いす利用者の声をきっかけにして「車いす利用者の社会進出を実現する」という“志”を抱き、商品を開発するに至った。それを米国市場、日本市場で展開し、昨年度から量産化に乗り出している点が最も評価された。ダントツの1位だ。技術発展の遅れた福祉機器に最先端のテクノロジーを用いて「全ての人の移動を楽しく、スマートに」と、デザイン性、機能性を追求。まったく新しい次世代の「パーソナルモビリティ」という革新性を重視し、その結果、車いす利用者でない人も「乗りたい」と思える製品をつくり出した。今後、より多くの人に普及すれば大きなインパクトが与えられる可能性が高いことも評価につながった。

文=フォーブスジャパン編集部

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