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Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images

北朝鮮の地下核実験は、それ自体が十分な脅威だ。だが、その実験の可能性があるということは、それに伴う一連の別の脅威がもたらされることも意味している。具体的には、2015年に浮上した以下の6つの懸念事項が、その脅威の度合いをさらに増すということだ。

1 水素爆弾を開発か

北朝鮮の金正恩第一書記は昨年12月、自国は水素爆弾を爆発させる準備を整えたと発表した。水素爆弾は水素を融合させるもので、ウランやプルトニウムの核分裂を使う原子核爆弾よりも、はるかに大きな破壊力を持つ。米国は広島と長崎に2個の原子爆弾を投下したが、冷戦時代には旧ソ連と共に、水素爆弾の製造を進めていた。

ホワイトハウスはこの時、水素爆弾に関する金第一書記の主張に否定的な見解を示した。また、観測筋がその実験を完全に機能する本物の水素爆弾の実験だと認めるとは思われなかった。地震計が感知した振動があまりに小さかったからだ。だが、北朝鮮が実際に水素爆弾を保有している可能性がなかったとしても、このときの同国の発表は、開発に向けての明らかな野心を示すものだったと言い得る。北朝鮮にその意思があるというだけでも、懸念すべきことだ。

2 保有量の増加──10個、20個?それ以上?

米国はこれまで、北朝鮮は原子爆弾10個ほどを保有していると推測。同国に対し、どちらかと言えば寛容な見方を維持してきた。しかし、中国の研究者らは2014年の時点ですでに、北朝鮮はこれより多くの原子爆弾を保有しているとみていた。北朝鮮は核弾頭20個またはそれ以上をすでに保有しているか、近い将来に保有できると考えていたほか、保有数をさらに増やす可能性もあるとみていたのだ。

北朝鮮が、わずか数個の核弾頭を保有するにとどまっていた時代は過ぎ去った。同国は、核保有国の一つになろうとしている。

3 中国の支援

中国の習近平国家主席は当初、核実験をめぐる国連の制裁措置にも参加、北朝鮮にはあまり関心がないような態度を取っていた。しかし、その国家主席の態度が数か月ほど前から変わり始めたとの見方が出ている。

北朝鮮に対し、明確に非核化を要求していた国家主席が金第一書記に向け、「経済発展や国民の生活改善などに前進がみられる」との称賛の言葉を送ったのだ。

北朝鮮を抑制するにあたって、我々は中国に依存している。中国に頼る以外の方法は、すべて失敗に終わったのだ。中国の態度が変化したとすれば、我々にとっての中心的かつ主要な手段が、問題にさらされているということだ。

4 運搬手段──ミサイル

北朝鮮のミサイル開発は進歩を続けている。北米を射程に収めたミサイルを開発する可能性もある。ミサイルに搭載するためには核弾頭の小型化が必要だが、それも実現の可能性がある。

5 運搬手段──潜水艦

北朝鮮は、核兵器を運搬可能な潜水艦の開発計画も明らかにしている。潜水艦は他の運搬手段よりも監視や探知が難しく、攻撃するのも困難だ。

6 中東への技術移転

中東の緊張の高まりにも注目する必要がある。北朝鮮は何年も前から、シリアへの関連技術の移転を行っていたとみられている(イスラエルの攻撃で関連施設は破壊)。北朝鮮が今後、シリアへの技術提供を再開する可能性もある。

編集 = 木内涼子

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