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Justin Sullivan / shutterstock

万策尽きてふりだしに戻る――マリッサ・メイヤー率いる米ヤフーは、まさしくそんな状況にある。同社は12月9日、起死回生を狙って計画してきたアリババ株のスピンオフ(分離)を断念すると発表したが、次なる金策の手段として自社のコアビジネスと、ヤフー・ジャパンの株式35%の分離を目指すことになりそうだ。

米ヤフーは約300億ドルのアリババ株を保有している。これを別会社に移すことで含み資産から実りを得るという1年越しの計画を断念することになった理由は、すでに報じられているように、この取引が当初の見込みとは異なり、非課税とはならないことで多額の税負担が生じるのではないかという観測がマーケットに広まったことだ。そこで米ヤフーは検索などのコアビジネスと、保有するヤフー・ジャパン株を金に換える必要に迫られることになったわけだが、こちらの取引も、1年ほどかかる長丁場になりそうだ。

米ヤフーの最高財務責任者(CFO)ケン・ゴールドマンはフォーブスの取材に対して、計画の挫折を正直に認めたが、こうも付け加えた。「アリババ株を分離することで最大限の効果を得る。それが我々の当初からの、ぶれることのない目標です。断念した計画はひとつのやり方というだけで、ほかの実現手段もあるということはずっと考えてきたのです」

とはいえ、ヤフーはいまや見る影もないほどに落ちぶれていて、アリババ株の分離断念はその行く末にさらに暗い影を投げかけることになった。かつてのインターネットの象徴は、この先どうなってしまうのだろうか? 我々の独自情報も踏まえての今後の予測の手助けとなるポイントを、箇条書きにしてみよう。

• アリババ株分離に取り組んでいたチームは、いまのヤフーでは珍しくエネルギッシュで活気に満ちていた。しかし分離断念の決定は、公式発表までチームには伝えられていなかったという。おかげで、せっかくの最精鋭チームの士気は地に墜ちた。

• コアビジネスの分離もしくは売却に1年もの期間を要するわけは、事務手続きが膨大だからだ。ぜひヤフーの中核事業を譲ってもらいたいという買い手がたとえ現れたとしても、かかる時間はたいして変わらない。

• 人材流出に歯止めがかからない。メイヤーCEOは会社経営の焦点を絞ると発表したばかりだし、ゴールドマンCFOも「利益とキャッシュフローに焦点を絞ります」と語った。メイヤーCEOは1年以上前からマッキンゼーのコンサルタント団を雇い入れ、何を削って何を残すのかの相談を進めているという。

• では最終的に何がヤフーに残るのか?確かなことはわからないが、Tumblr(2013年に買収)と、ホームページ、スポーツとファイナンス、マイクロソフトとグーグルのエンジンを利用した検索は残るかもしれない。

• マリッサ・メイヤーがCEOに就任した3年前よりも会社はよくなっていると経営陣は主張する。「メイヤーCEOが名誉ある退任を模索しているという声もありますが、それはまったくの憶測です。彼女ほど情熱的で献身的で、猛烈に働くCEOは見たことがありません」と、ゴールドマンCFOは語った。

• 結局のところ、ウォールストリートはヤフーの計画変更をどう評価したのか?アリババ株の分離計画撤廃が発表された12月9日に、ヤフー株は1.3%の下落となった。マーケット全体が値下がりする中ではあったが、つまりはそういうことだ。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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