だが、会社主催のパーティでやってはいけないことがある。仕事で感じている不平不満をぶちまけたり、自分の功績を自慢したりするのは望ましくない。自分のことを話すよりは、いろいろな人の話を聞き、話題も趣味や映画や家族のことなど差し障りのないものに止めておくべきだ。会社のパーティは人とのつながりを築く場だ。職場の人間関係を悪化させるような行動は慎もう。
一番気をつけたいのはアルコールだ。ヘッドハンティング事業を展開するバタリア・ウィンストン社の調査によると、今年は米国企業の70%が、年末のパーティで酒類を提供すると答えている。2000年の調査では90%だったのでそれには及ばないが、アルコール付きの年末パーティを催す会社は微増しているようだ。
飲み過ぎが良くないことは言うまでもないが、教訓としてひとつの例を紹介しよう。金融関係の会社に勤めていたアンヌマリー・ウッズは数年前に開かれた年末パーティのことを今も覚えている。レストランで食事をした後、クラブに繰り出した。上司はなんとリムジンを手配しており、みんな浮かれ気分でそれに乗り込んだ。クラブに行く途中、飲み過ぎた同僚のひとりがウッズのバッグの中に嘔吐したのだ。「翌日はその話で持ち切りだったわ。彼女に対する評価も、その日から微妙に変化したの」とウッズ。
年末のパーティは上司や同僚たちと絆を深める絶好の機会だが、それを台無しにするようなことをしでかしてしまっては元も子もない。会社の年末パーティで避けたい8つの事柄を以下に挙げる。
1 遅刻はしない
パーティが始まったばかりの時間帯は、日頃あまり接することのない役員たちと気軽な雰囲気で話すチャンスだ。会が盛り上がって混沌とした状態に陥る前にそのチャンスをつかもう。
2 壁の花にならない
会場の隅っこでいつも一緒に仕事をしている人たちとおしゃべりに興じるのはやめよう。他の部署の人に積極的に声をかけ自己紹介をすること。その中の誰かが社内で引き上げてくれるかもしれないのだから。
3 ハメをはずさない
お酒が出たとしても1杯か2杯楽しむ程度にしておこう。会社主催のパーティで飲み過ぎてもクビにはならないが、後々までからかいの種になってあまりいいことはない。
4 上司の秘密をバラさない
もし上司が何か不穏なことをしているとしても、それをパーティでは口に出さないこと。
5 下品なジョークは言わない
夜も更けてパーティがどんなにくだけた雰囲気になってきたとしても、猥談はしないこと。気分を害する人もいるだろうし、それを翌日まで覚えている人もいるはずだ。
6 いちゃつかない
会社で開かれるパーティでは異性といちゃつかないこと。ちょっといいなと思っている同僚と軽くふざけたつもりでも、セクハラと受け取られかねない。
7 会社のために頑張ったと述べたてない
大変な1年を乗り切るために自分は上司よりずっと働いたと思っているかもしれない。でもそれは口にしないこと。
8 不平を言わない
みんな仕事が大変だったのだから、パーティでお互い不満をぶちまけて慰め合おうと思っているかもしれないが、それはやめておこう。会社のパーティは仕事の場であることを忘れないこと。