Close

Forbes JAPAN 会員登録で
3,000円分のギフト券が当たる!

PICK UP

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

I write about innovation trends in global hotspots.

esfera / Shutterstock

中国とイスラエルの文化は、どちらも起業家精神に富み、勤勉で、家族を大事にし、高い精神性を有している点で似ていると長い間言われている。今、世界の起業をリードするこの二つの国が、ベンチャーキャピタルおよび技術革新で手を携え、飛躍的なブレイクスルーの可能性を高めている。

中国の投資資金が、イスラエルのベンチャーキャピタルファンドとハイテク企業に押し寄せている。IVCリサーチセンターの予測では、今年、約5億ドルに上るハイテク企業の資金調達と7億5,000万ドルに上るベンチャーキャピタルの資金調達には、最低でも中国の投資家が1社含まれているとのことだ。IVCのレポートでは、大半は2011年以降だが、イスラエル企業80社およびイスラエルのベンチャーキャピタル11社が、中国からの投資を受け入れている。このトレンドは間違いなく上昇傾向にある。イスラエル国家経済会議の集計では、中国-イスラエル間のハイテクがらみの取引高は、2014年に3億ドルと、2013年の5,000万ドルから大きく増加している。

イスラエル企業は、市場を拡大させるチャンスとして中国をとらえている。両国とも、それぞれの科学と研究の知見を利用して、次世代技術の開発を速めるために協力し合おうとしているのだ。イスラエルR&D工業センターのアジア太平洋地域担当部長Avi Luvton氏によれば、中国はもうすぐ、政府が支援する共同開発プロジェクト数において、アメリカを抜いてイスラエルの最大パートナーとなる見込みである。

イスラエルの得意分野であるバイオテクノロジー、サイバーセキュリティ、ソフトウェアなどの分野において、知的財産権の保護が問題となるかどうかは今後の展開にかかっていいる。最近になって、中国のハイテク企業トップからの投資を受けたシリコンバレーのITベンチャー創業者たちは、資金が調達できた上に、広大な中国本土へのアクセスが容易になり、事業がより速く進むようになったと言う。中国側からは、巨大ハイテク企業の経営者たちがシリコンバレーにR&D、事業開発、販売の組織立ち上げ、失敗はOK-再起してまた挑戦せよ-という文化を学び、多くのことを得ている。シリコンバレーがハイテクの中心地として世界のトップに君臨しているからこそ、ここで発明された新技術を誰よりも早く目にすることができるのだ。

過去数年の中国からイスラエルへの資金流入を見ているとよくわかる。李嘉誠のホライズン・ベンチャーズが、Wazeを含む291のイスラエルのベンチャー企業に投資し、2013年、その大成功を収めた投資から1億3,000万ドルを名高いイスラエル工科大学に寄付した。中国の大手金融グループのベンチャーキャピタル部門、平安ベンチャーズはイスラエルのベンチャー企業8社に投資しており、IronSourceの資金調達にはChina Broadband Capital Partnersと共同で8,500万ドルを投資し、2014年暮れにはイスラエルのオンライン為替取引プラットフォームのeToroグループによる2,700万ドルの資金調達で共同主幹事を務めた。

中国の巨大ハイテク企業も黙って見てはいない。今年初め、アリババはイスラエルへの最初の投資として、ベンチャー企業のVisualead並びにそのQR技術に500万ドル投資した。アリババはまた、イスラエルの大手ベンチャーキャピタルファンドのエルサレムベンチャーパートナーズ(JVP)に約1,000万ドルを追加投資えお行った。JVPのマネージング・パートナーKobi Rozengarten氏は、中国のコンサルティング企業で、世界的な規模で優勝賞金100万ドルのベンチャー企業コンテストを始めたShengjing 360と契約を締結し、中国との絆をさらに強めた。

過去15ヶ月間で、バイドゥはイスラエルのベンチャー企業3社の支援に踏み切り、ビデオキャプチャー企業のPixellotに300万ドル、そしてコンテンツマーケティングのプラットフォーム企業Taboola、および音楽ソフトウェアのTonaraにそれぞれ投資した。今年は、バイドゥとQihoo 360がCarmel Venturesに1億9,400万ドル投資した。2013年には、中国の大手ハイテクベンチャーXiaomiが、モーションジェスチャー技術開発企業Pebble Interfacesに1,100万ドル共同投資を行った。

大手複合企業のFosunは、イスラエルのバイオテクノロジー分野において特に活発に投資活動を行っており、Ornim Medicalへの2,500万ドルの投資と、バイオ関連でもある化粧品会社Ahavaの支配権を得るために3,000万ドルを投じた以外にも、医療テクノロジー企業2社を買収している。それ以外にも、Fosunはイスラエルの保険企業Phoenixも買収している。

世界のVC市場500億ドルの中で中国が160億ドルを占めるのに比べ、イスラエルは21億ドルという相対的に小さいVCに支えられているからと言っても驚くには当らないだろう。

もし、さらなる共同作業が生まれるとするならば、問題となるのは、両国でどのように経済開発を進め、また、どのように技術的リーダーシップを取って、シリコンバレーに挑戦していくのかといったことだろう。中国とアメリカは、数年にわたってベンチャー投資と技術革新のトレンドにおいて密接に結びついていた。イスラエルはこの開発図式に、重要な第3の視点を加えることになる。

こうしたトレンドは、12月2日にテルアビブで開催されるシリコン・ドラゴンの開会フォーラムで、ハイテクおよびベンチャー企業の多くのリーダーたちによって話し合われるだろう。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

あなたにおすすめ

合わせて読みたい