NFLが行うゲーム数が少ないことから、観客の減少が議論になっているが、ゲームを観戦したり、テレビやインターネットで観たいとの需要は、異常なほど高いままである。 9月10日にレギュラー・シーズンが始まって以来、National Football Leagueのゲームは、テレビで最も観られた上位12番組を独占しており、上位30番組のうち27番組を占めている。11月1日のCowboysとSeahawksのゲームは、FOXで2,940万人が観た。プライム・タイムにおいて、Sunday Night Footballは、平均2,360万人が観ており、Thursday Night Footballは、1,760万人である。
NFLは、非常に人気が高いのである。しかしながら、それが実は問題なのだ。
NFLは、独占だと考えるのが正しいだろう。確かに、米国で別のプロのアメフトのリーグを持とうという動きはあった(USFLとXFL)が、NFLの影に追いやられて、これらのリーグは、ほどなくつぶれてしまった。
これらのことを考えると、ファンは、ゲームに対して、パブロフ反応に近いものを示す。そして、リーグの首脳陣は、まるで16世紀の貴族のようだ。とても影響力が大きいので、何でも受け入れられてしまうように見える。ファンは、リーグに蔓延する家庭内暴力問題、トム・ブレイディとのデフレゲート問題などの訴訟事件へのお粗末な対応、プレーヤーの頭や首の損傷に対する深刻な懸念が解消されていないことについて、嘆かわしいと思っているのかもしれないが、ことゲームのことになると、何はともあれ、ファンは観続けるのである。
2021年まで待たなければならないが、現在のNFLPAとオーナーの労働協約の期限が切れる時には、再びまた、ゲーム中断が起こる可能性が非常に高い。ストライキだろうがロックアウトだろうが、リーグとプレーヤーが、このスポーツがどれほど人気があるか知っているので、瀬戸際戦略に留まらず、レギュラー・シーズンのゲームが無くなる可能性が高い。
結論として、これらの問題の多くが解決されるためには、ファンの皆さんが、ゲームに行ったり、テレビで観たりするのを止めるしかない。そしてそれは例えば、グレッグ・ハーディ事件に憤慨しているから、単にCowboys以外の別のゲームにチャンネルを変えるということだけではなく、全てのNFLのゲームを観ないということだ。NFLでは、全てのオーナーにテレビ放映からの収入が均等に配分されることを覚えておいて欲しい。例えば、Brownsのゲームを観ても、ジェリー・ジョーンズ にも分配金が渡るのである。
つまり、いろんな意味で、NFLの人気が高いのは、問題であるということだ。リーグの幹部とオーナー達は、決して十分な説明責任を果たすことがない。スタジアムの外で暴力的なプレーヤーは、ゲームの日まで非難されるだけだ。自分の脳がJell-Oになるとしても、プレーヤーはNFLでプレーすることを望むだろう。これらは全て、あなたや私が、チケットを買い、テレビを観て、グッズを買うからである。 NFLとプレーヤーにもっと責任ある態度を取って欲しいと思うなら、あなたが、その鍵を握っている。しかしながら、薬漬けの麻薬中毒者のように、止められる人は殆どいない。