フォーブスは2015年度の「世界で最も高価値なスポーツイベント」のランキングを発表した。各イベントのメディア収入、スポンサー契約料、チケット及び物販のライセンス収入を合計して集計。一日あたりの売上を試算した。下記にトップ10イベントを金額順に掲載する。
1. スーパーボウル
ブランド価値:5億8000万ドル(705億円)
前年度の価値:5億ドル
2015年2月開催の第49回スーパーボウルでは、ペイトリオッツが 28-24でシーホークスに勝利。 10年ぶり 4度目の初制覇を果たした。当日のゲームは米国のテレビイベント史上最大の視聴者を集め、平均で1億1400万人が視聴。試合終了間際のピーク時には1億2000万人以上が視聴した。
2. 夏季オリンピック
ブランド価値: 3億4800万ドル(約423億円)
前年度の価値: 3億4800万ドル
2012年のロンドン夏季五輪は放映権収入が25億ドルという記録的金額にのぼり、過去最高の48億人の視聴者を獲得した。
3. 冬季オリンピック
ブランド価値:2億8500万ドル(約346億円)
前年度の価値:2億8500万ドル
NBCは2014年のソチ冬季五輪に7億7500万ドルのテレビ放映権料を支払った。同五輪が生み出した総売上は11億ドルにのぼる。
4.FIFAワールドカップ
ブランド価値:2億2900万ドル(約278億円)
前年度の価値:1億7000万ドル
2014年、ブラジルで開催の第64回ワールドカップの平均観客動員数は53,591名。4年に一度開催されるこのイベントは、過去最多の1994年の米国大会(69,991名)に次ぐ動員数を達成した。
5. レッスルマニア
ブランド価値:1億7000万ドル(約207億円)
前年度の価値:1億500万ドル
リーバイス・スタジアムで開催の第31回レッスルマニアは、WWE史上最高額となる1億2600万ドルを創出。第29回大会を30万ドル上回った。
6. NCAAメンズ・ファイナル・フォー
ブランド価値:1億5000万ドル(約182億円)
前年度の価値:1億4300万ドル
全米大学男子バスケットボールトーナメントNCAAのベスト4が揃うのがファイナルフォー。この時期は「マーチ・マッドネス(3月の狂乱)」と呼ばれ、全米を熱狂させる。デュークとウィスコンシンが優勝を争った2015年の決勝試合は平均2830万人が視聴。ニールセンによると18年間で最大の視聴者数を記録した。
7. デイトナ500
ブランド価値:1億3600万ドル(約165億円)
前年度の価値:1億ドル
今年2月、57回目を迎えた伝統のカーレースではジョーイ・ロガーノが優勝。前年を上回る動員数を記録し、売店収入やスポンサー契約料でも2014年を超えた。
8. UEFAチャンピオンズリーグ
ブランド価値:1億2700万ドル(約154億円)
前年度の価値:1億3900万ドル
2014年は2200万ユーロを創出。前年度を超える金額だったが、ドルの対ユーロ高の影響を受け、今年に入ってからの集計では昨年を下回った。
9. カレッジフットボール・プレイオフ
ブランド価値:1億600万ドル(約129億円)
かつて、オバマ大統領も「プレイオフシステムがバスケ同様にフットボールにも必要だと感じる」と語ったほどの人気のカレッジフットボール。2014からプレイオフ制度が導入され、ESPNは12年間のメディア契約料とし57億ドル(6924億円)を支払った。
10. MLB ワールドシリーズ
ブランド価値:1億100万ドル(約123億円)
前年度の価値:1億1300万ドル
2014年のワールドシリーズの一日あたりの売上は前年度から300万ドル下落した。これは同年のジャイアンツ、ロイヤルズ戦が前年度のカージナルズ、レッドソックス戦のチケット売り上げを下回ったためだった。
フォーブスは上記のランキングと同時に「世界で最も高価値なスポーツブランド」ランキングも発表している。1位はナイキでブランド価値は260億ドル(約3.2兆円)。2位にESPN(170億ドル)、3位アディダス(62億ドル)、4位アンダーアーマー(50億ドル)、5位Sky Sports(46億ドル)と続いている。