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メディアとエンターテイメント担当

Nejron Photo / shutterstock

かつては大スターを起用すればヒット作が生み出せると言われたハリウッドだが、近年の傾向を見るとそうとは言えない。フォーブスが集計した「今年“最も稼げなかった”映画」リストには、ブラッドリー・クーパーやジョージ・クルーニー、ジョニー・デップといった有名俳優の名前が並んでいる。

なかでも筆頭としてあげられるのが、ビル・マーレイを起用した音楽コメディ映画『ロック・ザ・カスバ』だろう。制作費に1500万ドル(約18億円)を投じたこの作品の興行収入はたったの290万ドル(約3.6億円)。制作費の回収率は19%という惨憺たる結果で、映画批評サイトRotten Tomatoesでは支持率8%という低評価に終わった。

今回のランキング作成にあたっては興行成績データベースのBox Office Mojoや IMDB の数値を参考に、世界の興行成績を算出。制作費用を推定した。そして、投入した予算を11月18日までの期間で、どの程度回収できたかの指標でランクづけを行った。選定した映画は2000以上の劇場で公開されたものとした。

映画業界全体で見ると、チケットの売れ行きは好調だ。モルガン・スタンレーの推定では米国内の映画チケット売り上げは史上初めて110億ドルを突破した。ユニバーサル・ピクチャーズは『ワイルド・スピード SKY MISSION』、『ミニオンズ』『ジュラシック・ワールド』等のヒット作を連発し、記録的収益を達成した。

ただし、ユニーバーサルと言えども、失敗作をリリースしてしまうこともある。80年代にアメリカで放映されたアニメの実写化、ガールズ・バンドものの『Jem And The Holograms』の興行収入はたった230万ドルだった。この映画は2週間で劇場から消え、投資回収率は46%にとどまった。

また、ブラッド・バード監督のSFアドベンチャー映画『トゥモローランド』は興行収入2億900万ドル。制作費は1億9000万ドルだった。一見、利益が出たように見える数字だが、制作スタジオに入るのは興行収入の半分だけ。残りの半分は配給元のウォルト・ディズニーに入ったのだ。しかも、ここで言う制作費にはマーケティング費用は含まれていないため、実際の収益はこれよりさらに低いと考えられる。

一風変わった作品としては、近年若者に大人気のEDMシーンを題材にした映画、『We Are Your Friends』も大コケに終わっている。下記に「今年“最も稼げなかった”映画」10作品をご紹介する。

1. ロック・ザ・カスバ
興行収入:290万ドル
推定制作費:1500万ドル
回収率: 19%

2. ザ・ガンマン
興行収入:1070万ドル
推定制作費:4000万ドル
回収率:27%

3. ブラックハット
興行収入:1940万ドル
推定制作費:7000万ドル
回収率:27%

4. アンフィニッシュド・ビジネス
興行収入:1440万ドル
推定制作費:3500万ドル
回収率:41%

5.  Jem and the Holograms
興行収入:230万ドル
推定制作費:500万ドル
回収率:46%

6. セルフ・レス
興行収入:1230万ドル
推定制作費:2600万ドル
回収率:47%

7. アメリカン・ウルトラ
興行収入:1540万ドル
推定制作費:2800万ドル
回収率:55%

8.  We Are Your Friends
興行収入:360万ドル
推定制作費:600万ドル
回収率:60%

9. アロハ
興行収入:2630万ドル
推定制作費:3700万ドル
回収率:71%

10. チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密
興行収入:4730万ドル
推定制作費:6000万ドル
回収率:79%

翻訳=上田裕資

 

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