Official Columnist

小林 りん

日本と世界の「教育のこれから」

1998年東京大学経済学部卒業。モルガン・スタンレー、ベンチャー企業経営、2003年からは国際協力銀行に勤務。2005年スタンフォード大教育学部修士課程修了。2006年から国連児童基金(UNICEF)のプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在、ストリートチルドレンの非公式教育に携わる。2008年に帰国し、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事に就任。同校は2016年、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)国際理事会より最終承認を請け、2017年8月より、世界で17校目、日本で初めてとなるUWC加盟校、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンとなった。(写真=トヨサキジュン)

  • 幼児教育の「全面無償化」よりも大切なこと

    良質な幼児教育への投資は、国家としての未来を左右する大切な課題の一つである。ただし、何を以って良質な幼児教育と考えるのか、またそれをいかに幅広く全国民へ供給するかについては、筆者が現在いる米国においても、解が見出せずにいることを前回記事では見てきた。では、日本における幼児教育の現状はどうか。今回から ...

  • 「質の高い幼児教育」のつくりかた

    幼児期からの詰め込み教育が必ずしも学業面での成長につながらないこと、一方で、自ら考える力や自己肯定感を養う「創造的な遊び」が、いかに子どもたちの人間性や社会性を伸ばすかについては、前回記事で論じたとおりだ。では「遊び」とは具体的に何を意味するのか、「遊び」を幼児教育の現場で作り出す担い手は、いかに育 ...

  • 英語と読み書き算盤は5歳までに!? 幼児教育のウソホント

    教育界において、いま高等教育無償化とならんで注目を集めているのが、幼児教育の無償化。「こども保険」や消費税財源の教育支出への振り分けなど、財源に関する議論の高まりと同時に、細部の制度設計についても様々な視点からの検証が始まっている。今回は、細かな制度設計の議論に入る前に、理想的な幼児教育とは何なのか ...

  • 世界で最も入りにくい大学、「ミネルヴァ」の3つの秘密

    前回の記事では、大学改革が構造上いかに難しいかをガバナンスの観点から考察した。では果たして、既成概念に捉われずに自由な発想で未来を見据えると、高等教育はどんな形になるのだろうか?その問いに解を出そうとする集団がサンフランシスコにあるというので、本部に創業者のBen Nelson氏を訪ねてみた。今や世 ...

  • 日本の高等教育機関が「硬直化」する理由

    前回の記事で、東京大学を世界39位としたTimes Higher Educationの世界大学ランキング(2017年)に触れたところ、フェイスブックに以下のようなコメントをいただいた。"東大が世界39位と言っても、理系分野ではさほどランクは下がっておらず、理系科目はトップ10内を維持、さらに物理と化 ...

  • 日本の高等教育は「無償化」に値するか

    日本の教育改革の一環として、「高等教育を無償化」が議論される背景にはどのような根拠があるのか? 前回の記事では高等教育のファイナンスに詳しいスタンフォード大学マーティン・カーノイ教授とともに、大学の授業料設定のあり方について考えたが、今回は国内大学への世界的評価も踏まえ、筆者の考えを論じたい。そもそ ...

  • 高等教育無償化は、低所得者層のためと言うけれど

    日本における教育改革の必要性が叫ばれるようになって久しいが、2020年の大学入試改革が目前に迫り、昨今ではこども保険や教育無償化が政策としても現実味を帯びている。しかしここで一度、我が国の教育政策を改めて考えてみる必要があるのではないだろうか。この連載では、半年間のサバティカルをとり渡米した筆者が、 ...