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2025.04.18 11:30

ネットフリックスQ1決算は「増収増益」、株価は年初来10%高に

Walter Cicchetti / Shutterstock.com

Walter Cicchetti / Shutterstock.com

米動画ストリーミング大手Netflix(ネットフリックス)が米東部時間4月17日に発表した2025年第1四半期(1〜3月)決算は、売上高と利益がともに市場予想を上回り、株価を上昇させた。

17日の市場の引け後に発表されたネットフリックスの四半期決算は、売上高が前年同期比13%増の105億4280万ドル(約1兆5000億円)で純利益は24%増の28億9035万ドル(約4120億円)だった。1株利益は6.61ドルで、売上高とともにアナリスト予想を上回った。

ネットフリックスは、第2四半期の売上高が、前年同期比15%増の110億3500万ドル(約1兆5700億円)で、1株利益が約7ドルになるとの予想を示しており、こちらもアナリスト予想の109億ドル(約1兆5500億円)と6.25ドルを上回っている。同社の株価は、17日の時間外取引で一時、終値から約5%上昇し、年初来では約10%高を記録している。

ネットフリックスの株価は、4月2日以降に約4%上昇しており、トランプ米大統領の関税政策や景気後退への懸念から同期間に6%下落したS&P500や、7%下落したナスダックのパフォーマンスを大きく上回っている。

多くのアナリストが、ネットフリックス株を景気の減速懸念がある中での「安全な避難先」として評価している。ローゼンブラットのアナリストのバートン・クロケットは、14日の投資家向けメモで、「家庭向けの安価な娯楽を提供するネットフリックスの株は、過去の景気後退時にも打たれ強さを示しており、もし景気後退が訪れたとしても、好調を維持できると考えられる」と述べていた。

バンク・オブ・アメリカのジェシカ・ライフ・エーリッヒ率いるアナリスト陣も17日のメモで、「強力なサブスクリプションモデルと景気後退への耐性がある娯楽コンテンツを持つネットフリックスの株は、直近の市場のボラティリティの高まりの中で、ディフェンシブ銘柄に位置づけられる」と指摘した。

ネットフリックス株の年初来で10%高というパフォーマンスは、他のFAANG銘柄を大きく上回っている。同社の株は、年初来で14%安のメタや、アマゾン(同21%安)、アップル(同19%安)、アルファベット(同19%安)などと比べると、明らかに優位に立っている。

ネットフリックス株はまた、年初来で23%安のディズニーや、同24%安のワーナー・ブラザース・ディスカバリーの株を大きく上回るパフォーマンスを記録している。ただし、音楽ストリーミングのSpotifyの株は年初来で29%高という、ネットフリックスを大きく上回るパフォーマンスを記録している。

また、他のFAANG銘柄のアルファベットとアマゾンは24日に第1四半期の決算発表を予定している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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