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宇宙まで5回飛んだ「黒ひげ危機一髪」、50年目の原点回帰

プレスリリースより

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タカラトミーの世界的な人気を誇るゲーム「黒ひげ危機一髪」が7代目となって7月に発売される。1975年の発売から今年で50周年を迎える「黒ひげ」だが、これを機に勝利ルールを当時のものに戻すという。黒ひげを飛ばしたら負けか勝ちか、どっちだっけ?

「黒ひげ危機一髪」が最初に発売されたのは1975年7月。それ以来、世界47カ国で約2000万個が販売された。1回に黒ひげがジャンプする距離を約10センチメートルとして、それに2000万回を掛けると2000キロメートル。高度約400キロメートルの軌道を周回する国際宇宙ステーションまで5回到達した計算になる。

左がこれまでの黒ひげ、右が新しい黒ひげのデザイン。
左がこれまでの黒ひげ、右が新しい黒ひげのデザイン。

今年発売される7代目「黒ひげ危機一髪」は、基本的にはこれまでと変わらないが、人形が海外版商品と日本を融合したデザインになる。また、50周年を記念して、ルールが50年前のものに戻されることになった。そもそも「黒ひげ危機一髪」は、飛び出させたら「勝ち」と決まっていたのだが、50年の間に何度か変遷を繰り返してきた。

発売当初には、「縄でしばられてタルに閉じ込められた海賊の親分を剣で縄を切って救出する」という設定があった。なので、黒ひげを飛び出させた人が勝ちだったのだ。それが1979年に、飛び出させたら勝ちか負けかは「遊ぶ前にどちらにするか決めて」と変更された。つまり、どっちでもいいことになったわけだ。

1975年発売の初代「黒ひげ危機一髪」。
1975年発売の初代「黒ひげ危機一髪」。

だが1995年、「飛び出させたら負け」と正式に決められた。それには、1976年に放映されたフジテレビの『クイズ・ドレミファドン』の1コーナーで「黒ひげ危機一髪」が使われていたことが影響している。番組では回答者が「黒ひげ危機一髪」をプレイし、飛び出した黒ひげをおたまでキャッチできたら豪華賞品がもらえるが、失敗すると残念賞の「ぬかよろこび」というぬか漬けの素が贈られる、などのことから、なんとなく「飛び出させたら負け」というイメージが定着してしまったようなのだ。それが今年、黒ひげ救出の原点に戻って「飛び出させたら勝ち」と正式に改められることになった。

「黒ひげ危機一髪」の公式ページには、こうした黒ひげ情報などの楽しいコンテンツが掲載されている。新しい「黒ひげ危機一髪」は、2025年7月5日よりタカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで販売が開始される。希望小売価格は2750円(税込)。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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