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2025.03.26 11:30

2025年版「世界で最も幸せな国」ランキング、北欧諸国が上位を独占

フィンランドの首都ヘルシンキで、日光浴をする市民(Travellaggio / Shutterstock.com)

過去最低を記録した米国

米国は昨年の23位からさらに順位を落とし、今年は24位となった。同国が低迷している主な原因は若い世代にあり、かつてないほど幸福度が低いと報告している。

これには、1人で食事をする「孤食」など、さまざまな問題が関係している。報告書の執筆者らは、2023年には米国人の約4人に1人が前日にすべての食事を1人でしたと報告していたが、これは2003年と比較すると53%の増加だと指摘。孤食はどの年齢層にも拡大しているが、特に若者に多いと説明した。米国の若い層は社会的支援が減っていると感じ、自らの生活水準について悲観的な見方が広がっているという。報告書は「絶望死」と呼ばれる事例が問題となっていることにも触れた。

一方、米国の高齢者は比較的幸せなようだ。60歳以上の国民を対象とした世界幸福度ランキングでは、米国は10位と健闘した。高齢者の幸福度が最も高かったのはデンマークだった。

台頭するその他の国々

米国が苦戦する一方で、順位を上げた国を紹介しよう。今年はコスタリカが6位、メキシコが10位と、中米の2カ国が初めてトップ10入りを果たした。そのほか、リトアニア(16位)、スロベニア(19位)、チェコ(20位)といった中東欧諸国が引き続き順位を上げており、欧州内でも幸福度の変化が示された。

幸福感をむしばむ孤独の増加

今年の報告書では、社会的な信頼の力から、誰かと食事をともにすることの意外な役割まで、幸福をかたち作る要素が紹介された。また、憂慮すべき孤独の増加が浮き彫りとなり、特に若年層で著しいことも明らかになった。

2023年には世界中の若者の19%が社会的支援が必要でも頼る先がないと訴えており、この数字は2006年と比較して39%増加した。報告書の執筆者らは、欧米諸国の一部では、これは政治的な二極化によるものかもしれないと考えている。

報告書の全文はここで閲覧することができる。

2025年「世界で最も幸せな国」ランキング 上位20カ国

1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 アイスランド
4位 スウェーデン
5位 オランダ
6位 コスタリカ
7位 ノルウェー
8位 イスラエル
9位 ルクセンブルク
10位 メキシコ
11位 オーストラリア
12位 ニュージーランド
13位 スイス
14位 ベルギー
15位 アイルランド
16位 リトアニア
17位 オーストリア
18位 カナダ
19位 スロベニア
20位 チェコ

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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