アップルは、新しいiPadを2機種発表した。エントリーレベルの第11世代iPadと、第7世代のiPad Airだ。iPad Airは2024年5月以来の刷新だが、通常のiPadは2022年10月以来のアップグレードとなる。以下が新モデルの概要だ。
iPad Air
新型iPad Airは従来モデルと同じデザインを踏襲し、11インチと13インチの2サイズ展開となる。13インチiPad Airとしてはこれが第2世代であり、初代は2024年5月に登場した。

カラーはブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4種で、現行ラインナップと同じであるため、外観上の変化はない。
主たるアップグレードはプロセッサの強化で、従来のApple M2チップからApple M3チップに更新された。これにより、Apple Intelligenceを活用する処理がさらに高速化するとされている。アップルによれば、新チップはiPad Airに初めて高度なグラフィックスアーキテクチャをもたらし、ゲームなどにおけるグラフィック性能が一段と向上するという。

その他の仕様は従来どおりで、ストレージは128GBから始まる。
また、iPad Air向けに新しいMagic Keyboardも用意されており、上部にファンクションキー列が追加されている。ただし、iPad Pro用Magic Keyboardに搭載されているアルミ製カバーは備えていない。
価格は従来どおりで、11インチWi-Fiモデルが599ドル(日本では税込9万8800円)、セルラー接続モデルが749ドル(日本では税込12万4800円)だ。13インチモデルはWi-Fiが799ドル(日本では税込12万8800円)、Wi-Fiとセルラー対応が949ドル(日本では税込15万4800円)となっている。
iPad
新型iPadは外観こそ前モデルと同じだが、最も安価な構成でもストレージが2倍の128GBに拡大された。また、A16チップを搭載し、米国時間3月4日まで販売されていた第10世代iPadのA14 Bionicよりも30%高速化している。ただし、処理が向上しているにもかかわらず、Apple Intelligenceを利用することはできない。

価格は11インチWi-Fiモデルが349ドル(日本では税込5万8800円)、セルラー接続モデルが499ドル(日本では税込8万4800円)だ。
iPadおよびiPad Airはいずれも予約受付を開始しており、来週の3月12日に一般発売される。