2019年に折りたたみスマホが初めて発売されたときのことを覚えているだろうか。当時は信じられないほど未来的に感じたものだが、今にして思えば大きくて壊れやすかった。
それから6年が経った今、折りたたみスマホは、当初の予想を超える進化を遂げており、厚さは一般的なスマホよりもわずかに厚い程度で、多くのモデルは防水対応となっており、耐久性も向上した。

中国メーカーのOPPO(オッポ)は2月20日、世界最薄の折りたたみスマホの「Find N5」を、シンガポールでリリースした。このデバイスは、閉じたときの厚さがわずか8.93mmで、重量は229gとなっている。これは、折りたたみスマホとしては世界最薄であり、軽さでは僅差で2位だ。

サムスンの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 6」の閉じたときの厚さは12.1mmで、その差は歴然としている。
Find N5は、薄さ以外でも最高水準の性能を備えている。その1つは防水性能で、等級はIPX9と折りたたみスマホの中で最も高い。筆者は試しに、公園の噴水を使ってこの端末全体に水をかけてみたが、問題なく動作した。
Find N5は、50MPのメインカメラと8MPの超広角カメラに加えて、50MPのペリスコープ望遠カメラを搭載している。カバー画面と内側の画面の自撮りカメラはどちらも8MPだ

さらに、この端末がユニークなのは、アップルのMacと接続できる点だ。そのためにはOPPOのソフトウェア「O+ Connect」をMacにインストールする必要があるが、それさえすれば、Find N5とシームレスに接続し、ドラッグ・アンド・ドロップでファイルを共有することが可能だ。また、Find N5でMacをリモートから操作することもできる。

ちなみに、OPPOのO+ Connectは安全なものだ。アップルのすべてのプロトコルを遵守しており、アップルの公式アプリストアからもインストールできる。
Find N5は、折りたたみスマホとしては最大の8.1インチのメインディスプレイを搭載し、チップは、Android端末向けの最上位レベルのチップとされるクアルコムの「Snapdragon 8 Elite」を搭載している。筆者は、この端末をしばらく使用して見た結果、最高レベルのオールラウンドな折りたたみスマホだと実感した。

日本や米国などでFind N5が販売されるかは不明だ。シンガポールでの販売価格は2499シンガポールドル(約28万円)となっている。