海とともに過ごす別邸―別荘のようにも、ホテルのようにも使える新サービス「UMITO」が今注目されている。そのサービスをさらにユニークにしているサステナビリティ戦略について、代表の堀鉄平が語る。
スモールラグジュアリーリゾートを、ホテルのようにも別荘のようにも使える“別邸”としてシェア購入できる「UMITO」。熱海を皮切りに、鎌倉、奄美大島、沖縄、北海道などで展開され、年間780万円から多拠点生活が可能になると、30~50代の富裕層を中心に注目を集めている。この「UMITO」のユニークな魅力のひとつに、海など自然環境と共生していくためのサステナブルなプロジェクトがある。“海と”生きる楽しさを追求し、その自然を保護・保全するために、今必要されていることとは━━。
「ぼくの趣味は散歩と読書です。シンプルですが、その環境にはこだわりたく、波の音が聞こえるような海辺のテラスで本を読み、ビーチをウォーキングできたら最高だと考えていました」と語るのは「UMITO」創業者であり代表取締役の堀鉄平(以下、堀)だ。
弁護士でありながら、都心に新築RCを土地から建てる投資手法により売却益を生み出す手法で成功し、そのノウハウを後進に指導するセミナー「堀塾」を主宰していた堀は、長年憧れていた海辺でのライフスタイルを実現させるために、海辺の一等地を吟味して「UMITO」を開発。「目の前が海という環境で過ごすうち、この美しい海を守るために何かできることはないか、と。自分なりの自然への恩返しを模索するようになりました」
そこで取り組んだのは、ワインの海底熟成を手がける「tlass SEA CELLAR」との協業だ。通常、ワインはカーヴやセラーで熟成することによって香りがより複雑になり、酸や渋みが穏やかになるといわれているが、これを海底で行うことにより水温や水圧、潮流などで熟成が進み、長期間寝かせたようなまろやかな味わいが生まれるという。