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2025.02.28 11:15

マイナ免許証の交付「様子見」が4割という数字が意味するもの

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2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の交付が始まる。その認知度は高いものの、マイナ免許証にしたい人、したくない人はそれぞれ約3割、4割は様子見ということが調査によってわかった。マイナ免許証はいらないという人の最大の理由を聞くと、マイナカードの運用そのものの問題点が見えてくる。

くふうカンパニーグループが運営する個人と社会の生活満足度向上に資する情報発信を行う「くふう生活者総合研究所」は、同グループの家計簿サービス「Zaim」と買い物情報サービス「トクバイ」のユーザー計9966人を対象にマイナ免許証、マイナ保険証、マイナカードに関する調査を行った。

それによると、マイナ免許証の交付開始について知っている人は90パーセントと認知度は高いことがわかった。だが、所有したい人は30.3パーセント、所有したくない人は27.5パーセントと意見が分かれた。もっとも割合が高かったのは「様子を見たい」(42.2パーセント)だった。

所有したい人に理由を聞くと、1位は身分証明書をまとめられるからで、そのほか、更新の講習をオンラインで受けられる、住所変更など警察署に届けずに済む、更新費用が安いなど、マイナ免許証のメリットがあげられた。

反対に所有したくない人の理由の1位は、メリットを感じないというもので65.2パーセントと割合が非常に高かった。続いて、マイナカードを持ち歩きたくない、手続きが面倒などとなっている。
次ページ > 「様子を見る」のは、よくわからないから。

文 = 金井哲夫

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