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2025.02.24 08:00

テック大手への信頼感、米10代若者の間で急落 AIめぐり不信高まる

Shutterstock.com

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米国の10代若者たちの間でテック大手に対する信頼が着実に失われていることが、子どもの安全なハイテクメディア利用を支援する米NPO、コモンセンス・メディアの最新報告書から明らかになった。

米ティーンエイジャーたちは依然としてInstagram(インスタグラム)、TikTok(ティックトック)、Snapchat(スナップチャット)といったSNSのヘビーユーザーだが、これらのテクノロジーを支える企業への信頼度は急落している。

報告書によれば、テック企業が自分たちの心身の健康と幸福(ウェルビーイング)に優先的に配慮していると考えているティーンエイジャーは、10人に1人もいない。また、AI(人工知能)に関してテック企業が責任ある意思決定を行うと信じられるかとの問いには、「全く信じていない」「あまり信じていない」と答えた若者が半数近くに上った。さらに、10代がテクノロジーに関して最も懸念している問題は、AIであることも判明した。

若者たちはAIがもつ創造性や教育面での可能性を認めている一方、そのリスクについても強く認識している。多くの人にとって、AIは諸刃の剣だ。生産性の向上やイノベーションをもたらす新たなツールを提供すると同時に、倫理面や透明性、誤用に関する懸念も生んでいる。

主な懸念の1つが、誤情報や欺瞞行為にAIが関与している問題だ。ティーンエイジャーたちは、ネット上でディープフェイクやAI生成画像、偽情報キャンペーンに遭遇することが増えており、多くの若者がオンラインで何を信用していいのかわからなくなっている。

報告書によると、10代の若者の60%が、目にするオンライン情報の正確性を疑うようになったと回答した。この不信感の矛先は、AIを導入する企業にも向かっている。ティーンエイジャーの70%近くが、利用するコンテンツにおいてAIがいつ、どのように使われているかについて透明性を求めている。
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翻訳・編集=荻原藤緒

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