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2025.02.24 08:00

テック大手への信頼感、米10代若者の間で急落 AIめぐり不信高まる

Shutterstock.com

若者たちは、AIが創造性に及ぼす影響にも頭を悩ませている。OpenAIのChatGPTやDALL・Eといった生成AIツールは、アートや音楽、文章コンテンツの制作を容易にした。ただ、これらのツールは若いクリエイターたちに力を与える一方で、知的財産権をめぐる厄介な問題も引き起こしている。

米著作権局はすでに、AIによってのみ生成された作品には著作権を認めないとの判断を下しており、AIツールを信頼して利用している若者たちは、作品に対する自分の貢献をどのように保護すればよいのか不安を抱えている。

ある10代の若者は「AIを活用してもっとクリエイティブなことをしたいのに、作品を尊重したり保護したりする仕組みが整っていないように感じてイライラする」とコモンセンス・メディアの調査に打ち明けた。若いクリエイターたちの多くは今、創作プロセスにAIを組み込んでいる場合にも著作権が確実に保持されるよう、より明確なガイドラインを求めている。

AI以外では、企業が個人情報をどのように取り扱うかについてもティーンエイジャーは懸念を強めている。SNSプラットフォームの個人情報収集手法にはかねて批判があるが、若者たちはそのリスクをいっそう痛感しつつある。報告書によれば、個人情報保護の観点でソーシャルメディア企業を信用しているティーンエイジャーは、たった15%である。

こうした状況下で、多くの若者がネット上で自分の身を守るための防衛戦略を採用している。これには、使い捨てアカウントの利用、共有する個人情報の制限、押し付けがましいと感じるプラットフォームの回避などが含まれる。たとえば、インスタグラムやTikTokのようなアルゴリズム主導型のネットワークよりも、Discord(ディスコード)などのP2Pメッセージアプリのほうが商業主義にあまり毒されていないと考えて、好んで利用する10代もいる。
次ページ > 「誰もがSNSを使いながら、それを嫌っている」

翻訳・編集=荻原藤緒

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