ニュースサイトAndroid Authorityが報じた著名リーカーのAssembleDebugの報告によると、最新のGoogleアプリのコード内に動画生成関連の記述が発見されたという。また、このコード内には「作業中」や「準備ができたら通知します」といった動画の生成プロセスに関するテキストが含まれていた。
Gemini could soon be upgraded with video generation features
— AssembleDebug (Shiv) (@AssembleDebug) February 19, 2025
✅ Info - https://t.co/r8i4b0w9U0#AI #Geminipic.twitter.com/0XwBJ4vBna
グーグルは、現時点でGeminiのユーザー向けにAI動画の生成ツールを提供していない。しかし、これらのコードの断片は、同社がこの機能を組み込むためのテストを行っていることを示唆している。これが具体的にどのような動画生成ツールになるのかは不明だが、現在のグーグルの技術を考慮すると、いくつかの可能性が考えられる。
最もエキサイティングな変化としては、グーグルがGeminiのユーザーにVeo 2へのアクセスを提供することが考えられる。Veo 2は、DeepMindが開発した最新の動画生成AIモデルで、現状ではGoogle LabsのVideoFXとして早期アクセスとして利用可能だ。このAIモデルは、テキストの説明やユーザーがアップロードした静止画像をもとに、驚くほどリアルな動画を生成する。
Geminiはすでに、グーグルのテキスト画像生成モデルImagen 3を利用して、高品質な静止画像を作成できる。しかし、Geminiの機能をVeo 2に拡張することは、非常に大きな前進となる。高品質なAI動画の生成には、多大な計算能力が必要となるため、現状では有料サービスで提供されるのが一般的だ。
また、別の可能性としてはVeo 2を大幅に縮小したバージョンや、まったく異なる動画生成AIが導入されることも考えられる。その1つが、ビジネス向けサブスクリプションサービスであるGoogle Workspaceの一部として提供されているGeminiを利用した動画生成ツールの「Google Vids」だ。
Google Vidsは、プレゼンテーションやプロモーション動画などのビジネス向けコンテンツの制作と共同作業を支援するツールで、作りたい動画の内容をテキストで入力するだけで、AIが自動的に動画の構成やナレーション、BGMなどを提案してくる。しかし、これらの機能の一部は一般ユーザーにも有用かもしれないが、現状のGoogle VidsはGeminiのアプリにうまく適合しないように思える。
グーグルはまだ、Geminiアプリ向けのAI動画生成ツールを正式に発表していない。仮に導入された場合でも、グーグルの最も強力なAIモデルは有料サブスクリプションのユーザー限定になる可能性が高いと考えられる。
(forbes.com 原文)