3. ショート動画の編集
最後にもう一つ、AIを用いた、大いに有望な副業のアイデアとして、ショート動画やインスタグラムの「リール」動画の編集がある。この場合、顧客として想定されるのは、ソーシャルメディアでプレゼンスを確立したいインフルエンサーやブランドだ。具体的には、TikTokやユーチューブ、インスタグラム上のブランドやクリエイター向けに、60秒や90秒のショート動画を作るのだ。
長尺の動画をショート動画に作り替える機能を持つAI動画作成ツール「Descript」などを使えば、比較的短時間で、洗練された成果物を制作できるだろう。
収入の目安としては、それほど量が多くないショートコンテンツの作成ならば、制作料金として300ドル(約4万5000円)程度まで請求できるはずだ。編集やカットが必要な動画の量がかなり多ければ、この額はさらに高くなるだろう。
料金は、動画編集者としてのスキルや専門知識によっても変わってくる。また、さまざまな編集ソフトを駆使してプロレベルの質の高い成果物を作る能力にどれだけ熟練しているかも決定要因となる。
AIを利用したあらゆる活動がそうだが、AIツールを使う際には、「自分らしさ」を押し出したアプローチが肝心だ。AIはそもそも、人間の支えになるようなものではない。それを知らずに頼り切ってしまえば、作り出されものは、いかにもAIが作ったようなスタイルになり、独創性に欠け、偽物に見えてしまうだろう。しかも、不正確で誤った解釈を広めるリスクも高い。
また、このようなAIの使い方は、非倫理的で、クライアントに対する背信行為だ。彼らはあなたの専門知識に対して報酬を払っているのであり、自分たちでも簡単に生成できるものに対してではないからだ。時間をかけて、独自の専門知識や作風、知識を反映させ、コンテンツをより人間的で意味のあるものにするよう心がけよう。
AIの力を用いて、自らの手がける仕事の範囲を拡張すれば、本業の報酬以外にも収入源を作り、時間の経過と共に、収入の規模を拡大できるだろう。そうなれば、生活上の出費をまかない、借金を返済するための追加収入が得られる。まさかの時や、大きな買い物をする時に備える貯金もできるだろう。
(forbes.com 原文)