4300社以上のSEO支援実績を誇るランクエストは、15歳以上19歳以下の男女150人を対象に「単語検索vs.複数ワード検索の実態」に関するアンケート調査を実施した。若者たちは、単語検索と複数ワード検索をどう使い分けているかだ。

ひとつのキーワードを入力して行う単語検索をいつ使うかとの質問では、「目的が明確でなく、ざっくりと情報を収集したい」ときに使う人が5割近くで、もっとも多かった。次に多いのは、その単語の意味を知りたいときだ。そのほか、検索の初期段階として関連ワードのアイデアを得たい、近隣の店舗やサービスが表示されることを期待して、というものがあった。単語の意味を調べる辞書的な使い方もあるが、何か面白い本はないかと本屋をぶらぶらすような使い方と言えるだろう。

それに対して複数ワード検索は、「より具体的な情報を得たい」ときが突出して多かった。不要な検索結果を排除したい、目的地や条件を絞り込みたいといった、目指す情報がハッキリしている場合だ。また、とくに意識せず自然に複数ワードを使うという人も多く、それが10代の間では当たり前になりつつあると、ランクエストのライティングチーム編集長、城下透子氏は分析している。

興味深いのは、複数ワード検索でも欲しい情報と異なる結果が表示されたときの感情だ。「非常に不満・ストレスを感じた」は4パーセンと意外に少ない。目的の情報が得られたという検索上手な人も4割近くいたのは、さすがデジタルネイティブだと感心するが、「やや不満だが仕方ないと感じた」と「とくに何も感じず別の検索ワードをすぐ試した」がそれぞれ約3割ずつ、合計約6割と多い。検索エンジンとはそんなものだと割り切って使い熟している様子が感じられる。これもデジタルネイティブらしい、テクノロジーとの上手な付き合い方だ。

また、求める結果が得られなかったときの行動は、「ワードを調整して再建策する」がもっとも多い。続いて多かったのが、同じワードを別の検索エンジンで調べるというものだ。3割近い人が複数の検索エンジンを使っているわけだ。
以上の結果から10代の若者は、検索エンジンをウィンドウショッピングのように明確な目的がなく何か面白いものを探すツールとしても活用しつつ、ピンポイントの検索が必要なときは複数の検索エンジンを用いるなどして諦めずに追究するという、2通りに利用していることがわかる。
城下氏は、「10代は初期の単語検索から複数ワード検索へと展開しながら、自分に合う情報を見つけるべく粘り強く行動している」とし、SEO対策としては多面的なキーワード設計と検索意図の把握が重要になるとまとめている。
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