そんなインターネットバンキングの利用動向調査をMyVoiceが行っており、結果を公開している。
それによると、インターネットバンキングの利用経験者は、「現在利用している」が69.5%と7割近く占めている。ここ数年、わずかずつではあるが伸びてきているが、利用しようという意志のある人たちには広まった感はある。

現在利用しているインターネットバンキングは、「楽天銀行」が49.3%でトップ。次いで、「ゆうちょ銀行」「三菱UFJ銀行」「住信SBIネット銀行」がそれぞれ20%台となっている。「PayPay銀行」は女性の10、20代でトップ、「住信SBIネット銀行」は男性の30~40代では「楽天銀行」に次いで2位になっているという。
インターネットバンキング利用経験者が利用するサービスとしては、トップの「口座情報の照会・明細の確認」(84.4%)は当たり前なので省いたとして、「振込・送金」が79.2%がダントツで多く、「クレジットカード・デビットカードの引き落とし」が44.8%、「ネットショッピングなどの決済」が36.2%と続いている。細かく見ていくと、「振り込み・送金」は「SBI新生銀行」の利用者に多く、「ネットショッピングなどの決済」は「PayPay銀行」「楽天銀行」を利用している人、「スマホ決済サービスとの連携」は「PayPay銀行」「auじぶん銀行」の利用者に多い傾向が見られているとしている。また、「SBI新生銀行」「auじぶん銀行」「ソニー銀行」の利用者は、「定期預金・積み立て」が4位にランクインするなど、貯蓄したい利用者が多いようだ。

「楽天銀行」が他行を引き離している要因としては、「楽天のクレジットカードや電子マネーを使っていて、ポイント還元率が高い」「楽天電話を使っていて、普通預金の貯金利息が高い」など、他のサービスと絡めたオトクポイントが高いところが人気のようだ。
「三菱UFJ銀行」は、実店舗へ行かずに口座開設が可能。「どこに引っ越しても問題なく使いやすい」「個人の手数料が安く、利用者が多いので」というメガバンクならではのメリットがあるという意見が見られた。
「楽天銀行」や「PayPay銀行」などキャッシュレスサービスと絡めてメリットが出る銀行は、キャッシュレス払いするだけでお得になるぶん、口座開設しないのはもったいないと考えてもおかしくない。物価高騰が続く中、少しでもオトクなサービスを選ぶことが必要かもしれない。
出典:MyVoice「インターネットバンキングに関する調査」より