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2025.02.19 10:40

お布施の金額の決め方 「お気持ち」とはいくら?

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葬儀にお坊様を呼ぶとき、いくらお支払いすればいいか悩んだ経験のある人も多いはず。いったい世間の人たちはどうしているのか、気になるところだ。

葬儀社と利用者を結ぶ情報サイト「葬儀の口コミ」を運営するディライトは、喪主の経験をもつ1002人を対象にお布施に関するアンケート調査を行った。それによると、お布施について尋ねた相手としてもっとも多かったのは葬儀社だった。次いで、お寺、家族となっている。複数回答ながら、インターネットで調べたという人は8.9パーセントと意外に少ない。聞いた内容は、「金額を決める基準」がトップ。次が「地域や宗派、寺院ごとの相場」、「お布施の渡し方・タイミング」と続いた。

最大の懸案事項は、いくら払えばいいのかだ。代々お世話になっている地域のお寺があれば相談しやすいが、お寺と縁が薄い都会暮らしではなかなか難しい。金額を決める際に相談した相手は、家族または親戚がもっとも多かったが、ほぼ同じ割合で葬儀社となっている。少し減って3番目がお寺。お寺に直接聞くのは失礼だと感じられるかもしれない。また「お気持ちで」と言われても困る。

相談して得られた回答でもっとも多かったのが「目安の金額」だが、明確な金額の指定があったという人も多かった。最終的にお布施の金額の決め手になったのは、葬儀社からのアドバイスが1位で、お寺の意見がほぼ同数で2位だった。お寺に直接聞いてみる価値は大いにありそうだ。

アンケートでわかった実際に支払った金額は、5〜10万円が24.5パーセントともっとも多かった。とは言え、宗派によって相場が違う。「御膳料」や「お車代」が加算されることもある。宗派にもよるが、お布施の金額によって戒名も変わる。故人のためにお金をケチりたくないという気持ちもあり、悲しみに暮れている間に言われるがままにお金が出ていくのが葬儀というもの。

そこは心をしっかり持って、まずはお寺にはっきりと聞く。それがダメなら葬儀社などの専門家に相談することだ。近ごろでは明朗会計のお寺も増えていて、そうしたお寺を紹介するサイトもある。インターネットの活用も考えるべきだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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