ウクライナは性能を高めたドローンなどによる攻撃をますます増やしており、今月はロシアにとってさらにひどい月になるかもしれない。
11日夜、ウクライナのドローンは720km以上飛行してロシア南部サラトフ州サラトフ市内の製油所を攻撃した。地上からの映像には、製油所の辺りから炎が立ちのぼる様子が映っている。
「サラトフの製油所に対するウクライナの制裁は無人化され、不可逆的なものです」。ウクライナ軍の新たな軍種である無人システム軍はそう戦果を誇っている。
Heavy UAV attack against the Saratov region in Russia. Allegedly the Saratov refinery and the Engels air base was struck by „incoming debris“. A large fire and explosions can be seen. pic.twitter.com/hJDWGKuJgu
— (((Tendar))) (@Tendar) February 11, 2025
ウクライナは先月もサラトフ市周辺の燃料施設を攻撃していた。今月7日夜には、ロシア南部ロストフ州の石油パイプライン圧送施設と同ボルゴグラード州の製油所をドローンで攻撃した。これに先立つ5日にロシア南部クラスノダール地方の石油貯蔵施設に対して行った攻撃では、新型の巡航ミサイルが使われたと伝えられる。
🛰️🚒Satellite image by @planet from Feb. 8 confirms that at least one fuel reservoir was destroyed after the Feb. 5 Ukrainian attack on the 'Albashneft' oil depot in Krasnodar Krai, Russia. Ukrainian sources say the strike was carried out with a new cruise missile, not a drone. pic.twitter.com/rYO64NWvTI
— Mark Krutov (@kromark) February 9, 2025
ロシアも手をこまねいているわけではない。ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトは、ロシア側は航空基地や弾薬庫などの「偽装を改良したり防護措置を強化したりしている」と説明している。
とはいえ、ロシアの防空網は薄く引き伸ばされている。石油施設はロシアの広大な国土の各地に散らばっており、マーク・ハートリング退役米陸軍中将が言うように「どこもかしこも守れるわけではない」のだ。
(forbes.com 原文)