「データウェアハウス」の上部レイヤー
パンデミックの中、企業がクラウドに移行し、データをデジタル化したことが同社にとって追い風となった。そして今、人工知能(AI)ブームが同社の成長を後押ししている。企業のリーダーたちは、生成AIを使って新しいアプリケーションを構築し、社内業務の効率化を図ろうとしている。そのためには、良質でクリーンなデータが不可欠であり、AIモデルによるデータ取り込みを容易にするツールの提供は、Dbt Labsにとって大きなビジネスチャンスとなっている。2020年のDbt LabsのシリーズBラウンドを主導したセコイアのパートナーであるマット・ミラーは、別の投資先のSnowflake(スノーフレーク)を通じてDbt Labsのことを初めて知ったという。彼によると、Dbt Labsの戦略は、大量のデータが保存・処理されるDatabricks(データブリックス)やスノーフレークのようなデータウェアハウスの上部レイヤーとして、それらを横断して活動する頭脳の機能を果たすことだという。Dbt Labsは先月、データがプラットフォーム間をどのように移動するか分析するソフトウェアを開発するSDF Labsを買収した。
Dbt Labsは最近、自然言語プロンプトを使ってデータについて質問したり、データ品質のテストやドキュメントの作成といったデータエンジニアの仕事の一部を自動化する機能を実装した。ハンディによると、創業9年の同社は、今後もニッチなパワーユーザーに焦点を当て、これまで十分なツール提供を受けてこなかったデータ実務者向けの機能をさらに充実させていく予定だという。
(forbes.com 原文)