このアプリを開発したVIDAによると、上位10%の男性がマッチング全体の90%を獲得しているのに対し、下位50%の男性はわずか1%しか獲得していないという。このため、30歳未満の男性の63%が独身で、若い男性の3人に1人が過去数年間女性と親密な関係になったことがないのだという。
「孤独に打ちひしがれ、意味のある関係を作れない男性たちは、うつ病や不安レベルの高まりに直面しています。アリは、こうした状況を改善することを支援します」と、VIDAの共同創業者でCEOのスコット・バルデスは声明で述べている。
同社によると、アリはユーザーのプロフィールを作成し、デート候補に対して効果的なメッセージを書き、あらゆるデートのシナリオに対応した専門家のアドバイスをリアルタイムで提供してくれるという。このAIアシスタントを利用した男性ユーザーの1人は、最初の1カ月でデートの回数が4倍に増えたと報告している。このAIは、何万回ものデートで交わされた数百万通のメッセージを基に構築されたという。
筆者は、試しにこのアプリをダウンロードして、「私がなぜあなたとデートをするべきなの?」というメッセージを女性から受け取った場合に、どう返すべきかを聞いてみた。するとアリは、以下の3つの文面を考えてくれた。
1.結論を急ぐのをやめて、実際に知り合う方がずっと楽しいかもしれないよ。
2.まだあなたとコーヒーすら飲んだこともないのに、それはなかなかの質問だね。
3. オーディションはしない主義なんだ。気が合うか確かめてみよう。
個人的には、なかなかいい線を行っているように思える。特に、筆者がこの会話の文脈などの、デートの詳細を伝えていないことを踏まえると、上出来なのではないだろうか。AIが生成した回答は、完璧ではないとしても良い出発点にはなる。