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海外

2025.01.28 08:00

「AI面接」で就職活動を変える、米新興Tealが12億円を調達

Shutterstock.com

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最近、あるハイテク大手の管理職に採用されたラクシュミ・レネガラジャンは、さまざまな企業の求人に応募する中で、履歴書に書くべき項目の選択に悩んでいたという。ノースウェスタン大学でマーケティングの修士号を取得した彼女は、これまでいくつかの企業のポジションに就いてきたが、過去の職場での経験をうまくパッケージ化してアピールする能力が自分には足りないと感じていた。

そんな時に出会ったのが、LinkedIn(リンクトイン)の投稿で知ったTeal(ティール)と呼ばれる履歴書の作成支援とジョブマッチングのサービスだった。ニューヨークを拠点とするTealの人工知能(AI)ソフトウェアは、ユーザーの履歴書をチェックして、応募先の企業に合わせたカスタマイズを行うだけでなく、希望する条件に合致する企業の求人情報を提供するマッチング機能を備えている。

彼女は、このサービスが非常に役立つものだと感じたが、特に感銘を受けたのは、1週間9ドルで利用可能なAIによる面接のコーチング機能だったという。Tealのソフトウェアは、特定の役職の求人情報に基づいて質問を行い、それに対するユーザーの回答や履歴書に基づいたフィードバックを提供する。

「このツールは、私に自分のこれまでの成果を数量化して話すように何度も促しました。そのおかげで、自分のキャリアを深掘りして検証できたのです」と、レネガラジャンは語った。

「最近の企業の面接では、これまでの成果や同僚とコラボレーションを行う能力について、詳しく聞かれるケースが増えています。私は、TealのAI面接のおかげで、準備を整えて面接を受けることができました」と、彼女は続けた。

TealのAI面接コーチ機能は、同社が1月22日に発表した最新のプレミアムサービスの一部だ。同社はまた、シリーズAラウンドで750万ドル(約12億円)を調達したことも発表した。このラウンドはCityLight CapitalとFlybridgeが共同で主導し、Rethink Capital PartnersとLerer Hippeauらも参加した。

Tealは、ユーザーが仕事探しだけでなくその後のキャリアを通じて利用できる「究極のキャリアコーチ」を低コストで提供することを目指している。同社の創業者でCEOのデイビッド・ファノは、「私たちは、イントレプレナーと呼ばれる、会社が決めた枠組みに縛られたくない会社員を目指す人々のためのサービスを提供しています」と述べている。
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編集=上田裕資

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