2024年初頭から米国記事執筆現在までのマイクロソフト株のリターンは約19%だ。これはS&P500種株価指数の上昇率である約27%を下回っている。アジュールの売上成長率は最近になって鈍化傾向にあり、それが株価の重しとなっているようだ。
Q2決算の概要
Q2決算における収益は、前年同期比12%増の696億ドル(約10兆8100億円)であった。セグメント別に見ると、「Productivity and Business Processes(生産性およびビジネスプロセス)」部門の収益は、Microsoft 365およびLinkedInの売上増に牽引され、同14%増の294億ドル(約4兆5700億円)だった。「Intelligent Cloud(インテリジェント・クラウド)」部門の収益は、アジュールやその他のクラウド製品に牽引され、同19%増の255億ドル(約3兆9600億円)となった。最後に、「More Personal Computing(その他パーソナルコンピューティング)」部門の収益は、WindowsのOEMおよびデバイスの収益成長がゲーム売上の減少によって相殺されたため、横ばいの147億ドル(約2兆2800億円)となった。アジュールおよびその他のクラウドサービスの収益成長率は31%で、前四半期の33%からやや鈍化した。また、同社が提供するAI関連製品の収益は年間130億ドル(約2兆200億円)に達している。
Q2決算の営業利益率は45.5%と、前年同期と比べ1.9ポイント改善した。増収と営業利益率の拡大により、EPSも前年同期比10%増の3.23ドルと増加している。