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教育

2025.02.06 15:15

「TOEIC890点でも会話苦手」からの 『1日10時間英語漬け留学』顛末記

初日のレベル判定テストの結果よってテキストが支給される。(著者提供)

虫よけは必須! 衛生面には難あり

苦労したのが生活面だ。留学生活では学校の寮に泊まり、他の学生と寝食を共にすることになる。フィリピンは日本ほど衛生的な環境とはいえず、潔癖症の人には厳しいかもしれない。ネット環境などインフラも不十分なケースがあり、筆者も滞在中に停電や断水を経験した。

シャワー・トイレ付きの3人部屋(筆者提供)

シャワー・トイレ付きの3人部屋(筆者提供)

また筆者は3人部屋だったため、生活リズムを調整したり、シャワーやトイレを譲り合いながら使用したりと気を使う必要があった。生活パターンを乱されたくない人は、多少高くても一人部屋を選択することを勧める。食事は3食がビュッフェ形式で支給され、学校側も栄養バランスに配慮してくれているものの、どうしても単調になるのは止むを得ない。筆者も1週間で日本食が恋しくなったため、ふりかけやみそ汁など日本食も持っていくとよいだろう。

筆者提供

この日のランチはフィリピン式バーベキュー(筆者提供)

授業の満足度は自分の姿勢次第

授業を受けてみてわかったのが、授業の満足度は講師の質によって大きく違う点だ。こっそり聞いた話だが、講師の待遇は必ずしも良いとはいえず(注:この学校に限ったことではない)、講師のやる気もピンキリだ。フィリピン人は明るく話好きの方が多いため、ふとすると、講師の雑談で45分が終了…なんてことも。時間を有効に使うためには、こちらが手綱を握る必要があると感じた。筆者が気を付けたのが、とにかく質問を山ほど用意すること。特にネイティブ講師の授業は1分たりとも無駄にしたくなかったので、ネイティブの講師に聞きたい質問のネタ集を用意していた。

マンツーマンクラスの小部屋(筆者提供)

マンツーマンクラスの小部屋(筆者提供)

最高年齢82歳! 学びに終わりはない

本気で英語力をあげたいなら、避けたいのが日本人で固まることだ。実際、国籍を超えて交流をしている生徒は、英語力も高いように感じた。特にフィリピンはアジアからの留学生が多く、筆者の学校にも、日中台越などアジア人に加え、興味深いことにサウジアラビア人が多く在籍していた。

短期留学は最低1週間から申し込みが可能だが、英語力のアップを期待するなら期間は最低3、4週間程度~3カ月、筆者の学校には半年間という長期滞在組もいた。年齢層は20代が大多数でワーホリや海外留学のための準備として学びに来る人も多いが、もちろん30代~お年を召した方まで年齢層は幅広く、夫婦や親子留学も可能だ。ある講師が担当した最高年齢は82歳だそうで、いくつになっても「まだ学びたい」という知的好奇心には感嘆させられる。
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