ここ最近は気になる報道がいくつかあるものの、アップルがエコシステムを厳しく統制していることから、iPhoneは依然としてAndroid端末より安全性が高い。しかし、グーグルはその差を縮めつつあり、サムスンはさらに速いペースで迫っている。
そして2025年に予定されている新たなアップグレードによって、AndroidはこれまでになくiPhoneに近づく可能性がある。ただし、両者の違いには注意が必要だ。
このアップグレードの情報は、Android AuthorityがAndroid 16 Beta 1を解析した結果として伝えられた。同サイトによれば、昨年初めて話題に上った「新しいAdvanced Protection Mode機能」が搭載されているという。このモードを有効にすると、Google Playストアやあらかじめインストールされたストア以外からのアプリインストールが完全に無効化され、さらに2G通信も無効化される。
Advanced Protection Modeは、グーグルのAdvanced Protection Program(APP)と連動して動作するAndroidの設定モードだ。APPは「高い知名度を持ち、機密性の高い情報を扱うユーザーを標的型オンライン攻撃から保護し、現在の多様な脅威に対抗するための新しい保護策を自動的に追加する」ものとされている。
このAPPでは、Googleアカウントにログインする際にパスキーやセキュリティキーの使用が必須となり、危険なダウンロードを警告し、ウェブブラウジングを保護し、アカウントへのアクセスを制限する。要するにAPPはAndroidをより安全にする仕組みであり、ある意味iPhoneに近づける。
一方、アップルには「ロックダウンモード」という高度なセキュリティモードがある。アップルは「これはごく少数の、最も高度なデジタル脅威の標的となりうる個人向けに設計されたオプションの特別な保護機能です」と表明しており、それほど多くのユーザーを想定していない。しかしグーグルは、ここまで制限的ではない。
アップルが「ほとんどの人は、こうした高度な攻撃を受ける可能性は皆無なので、ロックダウンモードは不要」とするのに対し、グーグルは「アカウントに特に価値のあるファイルや機密情報を含む人々はAdvanced Protectionを検討すべき」と述べており、企業幹部だけでなく「ジャーナリスト、活動家、選挙に関わる人々」にもこのモードを強く推奨している。
🔒Here's how Advanced Protection Mode in Android 16 will protect your data
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) January 23, 2025
Turning on Advanced Protection will block sideloading, 2G connectivity, and enable MTE in Android 16.
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