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アジア

2025.01.24 13:00

香港の不動産投資大手ESR、大阪に「3000億円規模のデータセンター」建設へ

Shutterstock.com

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香港の物流不動産大手ESRは、米国のデータセンター運営企業CloudHQと共同で、日本に20億ドル(約3100億円)規模のデータセンターを開発するための合弁会社を設立した。

両社は1月16日のプレスリリースで、大阪の南港北にデータセンターを建設し、運営を行うと発表した。最終的に受電容量130MW(メガワット)のデータセンターを提供予定のこのプロジェクトは、3つのフェーズに分けて実施され、大阪市住之江区に建設中の「ESRコスモスクエアデータセンター」における最初の施設を6月に開業予定という。

「このパートナーシップは、当社のデータセンタープラットフォームが、顧客の多様なニーズに対応することを示すものだ」と、ESRの共同創業者で共同CEOのスチュアート・ギブソンは声明で述べている。

日本は、人工知能(AI)ブームの高まりの中で、データセンター需要が急増しているアジア諸国の1つだ。マイクロソフトは昨年、日本におけるクラウドコンピューティングおよびAIインフラの拡張に向け、2年間で29億ドル(約4500億円)を投資すると発表していた。また、アマゾンのAWSもそれに先立ち、2027年までに日本のクラウドインフラの拡張のために150億ドル(約2兆3000億円)を投資すると発表していた。

さらに、香港の不動産投資ファンド大手、ガウ・キャピタル・パートナーズも、日本におけるデータセンター投資を強化しており、昨年5月に東京都府中市の府中インテリジェントパーク内のデータセンター用地を2倍に拡張した。

ESRの大阪におけるプロジェクトは、日本で開発中の4つのデータセンターの1つとされている。同社は京都の100MWのデータセンタに加えて、東京で60MWと30MWのプロジェクトを行っている。

ESRは、昨年6月時点で1540億ドル(約24兆円)の運用資産を保有するアジア最大の不動産投資マネージャーだとされている。香港市場に上場する同社は、昨年12月にプライベートエクイティ大手の米スターウッド・キャピタル・グループやウォーバーグ・ピンカスを含むコンソーシアムから70億ドル(約1兆1000億円)の非公開化の提案を受けたと発表した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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