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北米

2025.01.23 10:30

トランプ、ロシアが戦争終結の取引拒めば「高水準の関税と制裁」

米ホワイトハウスで2025年1月21日、記者会見するドナルド・トランプ大統領(Andrew Harnik/Getty Images)

米ホワイトハウスで2025年1月21日、記者会見するドナルド・トランプ大統領(Andrew Harnik/Getty Images)

ドナルド・トランプ米大統領は22日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに対する戦争を終結させる「取引(ディール)」に応じなければ、ロシアに対して「高い水準」の関税や制裁をかけざるを得ないと警告した。

「わたしたちが『取引』をしなければ、しかも早急にしなければ、わたしはロシアが米国やほかのさまざまな参加国に売っているものすべてに、高い水準の税金や関税、制裁をかけるしかない」。トランプは自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿にそう記した。

「高い水準」の関税というのがどれくらいの率なのかは不明だが、トランプは昨年11月、ロシアやインド、中国などで構成するBRICSが国際決済でドルに代わる通貨の採用を進めれば「100%」の関税を課すと脅したことがある。

トランプは投稿でプーチンとは「とても良い関係」を築いてきたとし、経済が落ち込むロシアとプーチンに「たいへん大きな便宜」をはかりたいと主張。「今すぐ決着をつけ、このばかげた戦争を止めよう」と呼びかけ、そうしなければ戦争は「悪化の一途をたどる」とも忠告した。

さらに「この戦争を終わらせよう! わたしが大統領だったら、この戦争はけっして始まっていなかったはずだ」とも書き、「簡単な方法と難しい方法があるが、簡単な方法のほうがいいに決まっている。今こそ『取引を成立させる』ときだ。これ以上、命が失われてはならない!!!」と続けた。「難しい方法」が具体的にどのようなものなのかは説明していない。

米ロの貿易は減少

ロシアが2022年2月にウクライナに全面侵攻して以降、米国とロシアの貿易は細っている。戦争に関与しているとして、一部のロシア政府関係者や企業に米政府が制裁を科したことが背景にある。

米商務省の統計によると、ロシアからの輸入総額は2021年に約296億ドル(約4兆6300億円)だったが、2022年には約144億ドル(約2兆2500億円)と51%急減し、2024年には11月まででわずか28億ドル(約4400億円)ほどに減っている。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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