1月14日(火):ウルフムーンの満月
1月の満月は、米先住民の農事暦で「ウルフムーン(狼月)」と呼ばれる。太陽が西に沈むのと入れ替わりに昇ってくるのを、東の方角が開けた場所で待ち構えよう。落ち着いたオレンジ色をした美しい月は、いつもより大きく、明るく見えるはずだ。月の出直後の数分間が最も見ごろとなる。今いる場所の月の出の時刻を確かめておこう。1月14日(火):満月と火星が共演
ウルフムーンの満月は、ふたご座で火星と接近する。北米などでは満月が火星を覆い隠す「火星食」が見られるが、日本時間では14日昼に当たるため、日本からは見られない。それでも、まんまるい月と赤い火星がふたご座の1等星ポルックスと兄弟星カストルと並んで輝く光景は、一見の価値がある。1月16日(木):火星が「衝」を迎える
太陽系第4惑星の火星は今週、地球から見て太陽と正反対の位置関係になる「衝(しょう)」と呼ばれる瞬間を迎える。これは、太陽の周りを公転している地球が、1つ外側を異なる周期で公転する火星を、約2年2カ月ごとに追い越す際に起こる現象だ。衝のころの火星は、最も大きく、明るく、美しく輝いて見える。夕暮れ時に東から昇り、明け方に西に沈むので、小型望遠鏡で観察する好機だ。赤い表面の模様を眺めるだけでなく、運がよければ白い「極冠(きょっかん、きょくかん)」を観ることもできる。
火星は今年11月末まで夜空に光っているが、その後は太陽の光の中に隠れて見えなくなってしまう。
1月16日(木):月とレグルスが大接近
しし座で最も明るい星レグルスは、月とランデブーすることの多い4つの1等星のうちの1つ。この夜、日没から4時間ほど後に東の空を見上げると、月とレグルスが間近に並び、一緒に昇っていく様子を観察できる。1月18日(土):金星と土星が接近
ここ数週間にわたり日没後の西の空を眺めていた人なら、金星と土星の距離が少しずつ狭まっていく様子を目撃しているはずだ。土星は夜ごと高度を下げ、金星は逆に高度を上げ、18日ごろに最接近する。2つの惑星は日没直後の西の空で約2度まで近づくが、まもなく地平線の下に沈んでしまうので、観察できる時間は短い。(forbes.com原文)