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リーダーシップ

2025.01.23 14:15

社長1000人を教えたスピーチ戦略家が説く、「うまい即興」は周到な準備から

Getty Images

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岡本純子。「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチにして、コミュニケーション戦略研究家である。これまでに1000人を超える社長や企業幹部に、秘伝のコミュニケーションノウハウを伝授。その劇的な話し方の改善ぶりと実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、引く手数多の大好評を博すカリスマだ。

大企業トップなどエグゼクティブへのマンツーマンのみならず、2021年5月からは一般向けに「世界最高の話し方の学校」も開校。菅・前首相を特別講師に招くなどで話題を呼んだ。最新書籍『なぜか好かれる「人前での話し方」: 「堂々と話せる人」になると一生、得する!』も好調だ。

ここでは同書から、「伝説の家庭教師」が開陳する秘技の一部を以下、転載で紹介する。


即興力はどう身につけるか


プレゼンなど、ある程度、準備できる場合はいいのですが、面接など、その場で「即興」で話をしなければならない場面もありますよね。

「即興力」は「予行演習」を重ねることで養われます。

「即興のスピーチをするのに、3週間かかる」

とは、アメリカの有名な作家、マーク・トウェインの言葉です。

あいさつや会議で、その場で機転を利かせ、当意即妙に発言できる人。みなさんのまわりにもいるでしょう。

たしかにお笑い芸人などのように、もともと「センス」がある人もいますが、結局、コミュニケーションをマスターしていくうえで必要なのは「準備と場数と慣れ」

そうした才能やセンスがなくても、周到に準備したうえで、場数を積み重ねていけば、必ず慣れ、上達します。

ですから、紹介した基本フレームワークを活用して、「人前で話す場面」「尋ねられそうな質問」を想定した問答やシナリオを、「千本ノック」のように、つくりつづけてみてください。

一言一句でなくても、キーワードだけでOK。

「ひとつのキーメッセージ」「3つのサブキーメッセージ」などで十分です。

準備しておけば、ちょっと突発的な質問にも少しアレンジして応対できます。

答えを用意せず、その場で考えながら、おずおずと伝えようとするより、多少ズレていても、「準備した内容」をひるまず堂々と伝えるほうが、好印象のはず。

たとえば、みなさんなら、以下の質問に対して、どのように答えますか。

Q.自分の強みは何ですか?

Q.あなたの仕事を説明してください。

Q.あなたはこれから何を実現したいと思いますか。

Q.これまでの人生で、最も輝いた瞬間について教えてください。

Q.あなたの人生最大の「大失敗」を教えてください。

Q.自己紹介をしてください。

情報を脳の奥底に格納したままでは、簡単に言語化はできません。

頭の中の情報を棚卸しし、「フレームワーク」に落とし込んでいきましょう。

そのうえで、「予行演習」を繰り返すことで、あなたの「人前で話す力」は爆上がり間違いなしです。
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