大企業トップなどエグゼクティブへのマンツーマンのみならず、2021年5月からは一般向けに「世界最高の話し方の学校」も開校。菅・前首相を特別講師に招くなどで話題を呼んだ。最新書籍『なぜか好かれる「人前での話し方」: 「堂々と話せる人」になると一生、得する!』も好調だ。
ここでは同書から、「伝説の家庭教師」が開陳する秘技の一部を以下、転載で紹介する。
即興力はどう身につけるか
プレゼンなど、ある程度、準備できる場合はいいのですが、面接など、その場で「即興」で話をしなければならない場面もありますよね。
「即興力」は「予行演習」を重ねることで養われます。
「即興のスピーチをするのに、3週間かかる」
とは、アメリカの有名な作家、マーク・トウェインの言葉です。
あいさつや会議で、その場で機転を利かせ、当意即妙に発言できる人。みなさんのまわりにもいるでしょう。
たしかにお笑い芸人などのように、もともと「センス」がある人もいますが、結局、コミュニケーションをマスターしていくうえで必要なのは「準備と場数と慣れ」。
そうした才能やセンスがなくても、周到に準備したうえで、場数を積み重ねていけば、必ず慣れ、上達します。
ですから、紹介した基本フレームワークを活用して、「人前で話す場面」「尋ねられそうな質問」を想定した問答やシナリオを、「千本ノック」のように、つくりつづけてみてください。
一言一句でなくても、キーワードだけでOK。
「ひとつのキーメッセージ」+「3つのサブキーメッセージ」などで十分です。
準備しておけば、ちょっと突発的な質問にも少しアレンジして応対できます。
答えを用意せず、その場で考えながら、おずおずと伝えようとするより、多少ズレていても、「準備した内容」をひるまず堂々と伝えるほうが、好印象のはず。
たとえば、みなさんなら、以下の質問に対して、どのように答えますか。
情報を脳の奥底に格納したままでは、簡単に言語化はできません。
頭の中の情報を棚卸しし、「フレームワーク」に落とし込んでいきましょう。
そのうえで、「予行演習」を繰り返すことで、あなたの「人前で話す力」は爆上がり間違いなしです。