北米

2024.12.16 12:00

米の正体不明ドローンめぐり広がる怪情報、トランプは「撃ち落とせ」

ニューヨーク州リッジ上空で目撃された正体不明のドローン。2024年12月12日(Grant Parpan/Newsday RM via Getty Images)

FBIに3000件の目撃情報

11月中旬にニュージャージー州で初めて目撃されたドローンは、州内の他の地域やニューヨーク州のスタテン島、ニューヨーク市、ペンシルベニア州、メリーランド州、コネチカット州などでも目撃されている。FBIの通報窓口には約3000件の目撃情報が寄せられている。メリーランド州のラリー・ホーガン前知事は「私自身も空に数十機の大きなドローンがいるのを見た」と語り、ニュージャージー州の海軍兵器基地の関係者も、基地の上空で複数のドローンが報告されたと述べている。
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また、ニューヨーク・タイムズによると、英国の4つの米空軍基地上空でもドローンが飛行しているのが確認されたという。

一般市民はこれらの物体についてほとんど何も知らないが、米国防総省は、ニュージャージー州の共和党の下院議員のジェフ・バンドリューの「これらのドローンは、イランの作戦に関連したものだ」という主張を否定した。国防総省の副報道官のサブリナ・シンは、「米国の沿岸にイランの船は存在せず、イランが米国に向けてドローンを発射しているという事実もない」と述べた。

議員たちはさらなる情報の開示を求めており、ニュージャージー州の共和党の下院議員のジョン・ブラムニックは、「限定的な非常事態宣言」を発出するよう求めた。また、ニューヨーク州の民主党の上院議員のチャック・シューマーらは、12日にFBIやDHS、連邦航空局(FAA)に対し、調査に関するさらなる情報を求める書簡を送った。
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forbes.com 原文

編集=上田裕資

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