米大手航空会社では238機を運用するアラスカ航空が10.13年と最も短い。以降、サウスウエスト航空(811機、11.8年)、ジェットブルー航空(312機、12.33年)、ハワイアン航空(69機、12.79年)、アメリカン航空(994機、14.12年)、デルタ航空(1007機、15.43年)、ユナイテッド航空(989機、16.05年)の順となる。
航空機不足については、航空会社のCEO2人が最近その影響を批判している。
アメリカン航空のロバート・アイゾムCEOはこのほど来年の見通しを聞かれ、「現在の問題は、航空管制官と同様にサプライチェーンに依存している航空機が不足していることだ」と語った。
アイゾムはレイセオン、GE、エアバス、そしてボーイングといった主要サプライヤーの社名を挙げ、「我々は一丸となって取り組み、このコロナ後遺症を乗り越えなければならない」と語った。
コロンビアのアビアンカ航空のフレデリコ・ペドレイラCEOは11日、同国の首都ボゴタでエルサルバドルとスペイン-マドリードを、結ぶ路線を来年再開したいと報道陣に語った。ただし「残念ながら航空機が不足」しており、「利用できる機材がない」とのことだ。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長によると、サプライチェーンの問題は収益、コスト、環境パフォーマンスにも悪影響を及ぼしているという。
ウォルシュは「抱える課題がかつてなく大きい。航空機がもっとあれば収益を伸ばせることは間違いなく、成長が阻害されている」と声明で指摘。「その一方で、航空会社が使用している老朽化が進んだ航空機はメンテナンス費用が高くつき、かつ燃料消費量が多いなど維持費用がかさむ。その上、提供座席数を増やそうと奔走している航空会社の間で競争が激化しているため、機材のリース料は金利以上に上昇している」と状況を語った。
(forbes.com 原文)