しかし、すでに尹大統領の支持率は2割を切る状態に陥っている。しかも、集会や表現の自由などを制約する非常戒厳を、秩序ある生活を送っている国民が歓迎するはずもない。結局、「お友達人事」「忖度政治」を続けた結果、自分が裸の王様になっていることに気づかなかったことの悲劇と言えるだろう。
野党は4日午後、大統領弾劾決議案を発議した。与党「国民の力」(108人)のうち、10人前後が造反するだけで、弾劾決議は通過するだろう。今回の非常戒厳の宣言は、自由民主主義に対する挑戦とも言え、憲法裁判所が弾劾決議を認める可能性は高い。そうなれば、来年5月くらいには大統領選という事態になるのではないか。
すでに、米韓で予定されていた核関連協議が延期になった。スウェーデンのクリステション首相が今週予定していた韓国訪問を延期した。石破茂首相も来年1月上旬に予定していた訪韓を再検討せざるをえないだろう。
尹氏の愚行は結局、北朝鮮やロシアを喜ばせるだけで、韓国の経済や社会生活に多大な迷惑をかける事態を引き起こしたと言えるだろう。
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