研究結果の詳細は、9月に学術誌Astronomy & Astrophysicsに掲載された論文『Source regions of carbonaceous meteorites and near-Earth objects(炭素質隕石および地球近傍天体の供給地域)』と、10月に科学誌ネイチャーに掲載された2本の論文『Young asteroid families as the primary source of meteorites(隕石の主要供給源としての若い小惑星族)』および『The Massalia asteroid family as the origin of ordinary L chondrites(普通Lコンドライトの起源となったマッサリア小惑星族)』にまとめられている。
「惑星キラー」小惑星
さらに研究チームは、メインベルトの主要な天体のいくつかについても、その起源と進化を解明した。その中には、将来的に地球に衝突する危険があるかもしれない直径数km程度の小惑星(惑星キラーと呼ばれる)も含まれる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」と、米航空宇宙局(NASA)のミッション「OSIRIS-REx(オサイリス・レックス)」が近年相次いでサンプル採取に成功した「惑星キラー」小惑星であるリュウグウとベヌーは、いずれも内側小惑星帯を共通の起源としていることが確認された。
(forbes.com 原文)