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2024.10.28 10:30

シーイン、メキシコでクレカ発行へ 南米で台頭する中間層の取り込み狙う

加えて、中南米ではSHEINのアパレルを大量購入し、実店舗や市場で転売する小規模事業者が急増している。実際、メキシコやホンジュラスなどの国々では、SHEINを介さない卸売市場が活況を見せている。こうした市場では、SHEINの余剰在庫が安価で販売され、eコマースがまだ浸透していないところで転売されることが多い。

闇ルートで転売

中南米の転売業者は通常、売れ残りや返品されたSHEINの製品を中国のメーカーから直接購入し、現地の露天市場でかなりの割増価格で売っている。SHEINは、自社サプライヤーが他のルートで自社製品を販売することは認められていないと強調しているが、同社の製品の多くはメキシコなどの国の転売業者と接触しようとしているメーカーが運営するプライベートなWeChatのグループの間で取引されている。

その一方で、メキシコの消費者はeコマースやクレジットカードの使用に慣れつつある。メキシコ・オンライン販売協会(AMVO)のレポートによると、同国のeコマース市場は昨年、世界で最も急速に成長し、オンライン購入の40%強がアパレル製品だった。

SHEINはクレジットカードの発行にあたり、15%の利息が付く当座預金口座や申込時の審査がほぼ通るクレジットカードなどのサービスを提供するフィンテックのストーリをパートナーに選んだ。ストーリは過去4年間でメキシコで300万人近くの顧客を獲得している。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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